5月5日「俳句で今何が問題か」
批評が絶滅してしまった現在の俳句。きごさいは俳句の批評を復活させるために5月5日「HAIKU+今何が問題か」を開催します。
毎回「俳句で今何が問題か」をメインテーマに気鋭の俳人数人が15分のショートスピーチをします。初回のスピーカーは下記の4氏。スピーチごとに質疑応答を行います。
なお「HAIKU+」は「シンポジウム」ではありません。スピーカーの提示した問題について、参加したみなさんがそれぞれ考える機会にしてください。
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日 時:5月5日(土・こどもの日)14:30~16:30(14:10受付開始)
会 場:神奈川近代文学館・中会議室(横浜市、港の見える丘公園、みなとみらい線「元町・中華街駅」6番出口から徒歩10分)http://www.kanabun.or.jp/guidance/access/
テーマ:俳句で今何が問題か
参加費:2,000円(当日受付)
申し込み:きごさいホームページから、あるいは事務局に電話、ファクシミリでお申し込みください。「お問い合せ」からも申し込めます。HAIKU+に参加希望と記入してください。TEL&FAX 0256-64-8333。申込みなしの当日参加もできます。
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講演者(50音順)
阪西敦子(さかにし・あつこ)1977年生まれ。7歳より「ホトトギス」生徒・児童の部へ投句を開始。「ホトトギス」同人、「円虹」所属。
籠の影纏ふ卵や夏近し
木はオリーブ夏雲のいづこより
金魚揺れべつの金魚の現れし
鴇田智哉(ときた・ともや)1969年生まれ。結社「魚座」「雲」その後無所属。同人誌「オルガン」創刊参加。句集に「こゑふたつ」「凧と円柱」。
かげろふを川向うから来て坐る
うすぐらいバスは鯨を食べにゆく
回るほど後ろの見えてくる疾さ
西村麒麟(にしむら・きりん)1983年生まれ。「古志」同人。句集に「鶉」「鴨」。
灯を提げて人美しき祭かな
手を舐めて脚舐めて蟻働かず
どの鴨も一回りする流れあり
マブソン青眼(まぶそん・せいがん)1968年、フランス生まれ。俳人、比較文学者、「檻の俳句館」館主。
放射状に爆発つづくさくらかな
ばら提げて独裁国家通りけり
平和なり牛のまだらに陽の斑あり
インタヴュアー:長谷川櫂(はせがわ・かい)