みちのく3県合同句会・仙台(2017年2月26日)
第一句座
【特選】
杣小屋に火のご馳走や春の雪 みさ子
摘出の叶はぬ癌や梅眞白 みさ子
さくら餅いのち一日さくら色 みさ子
お平らにと手渡す桜餅の箱 あけみ
幾万の牛の足跡雪の果 光枝
餅花や何処の長子も家を去り 夏生
【入選】
闇汁の奈落の底をさらひけり 主明
橋渡る度に増ゆるや雪の嵩 主明
からむしや雪より白き寒ざらし 主明
塩釜の塩より白し梅の花 英樹
春愁のかほをしてゐる島もあり 英樹
名どころの雄島さすがに緑立つ 英樹
浦霞なめてつやめく雛のかほ 英樹
湯治場の氷柱は長し干物焼く けいこ
白猫の汚れて帰る雪の道 けいこ
工場の煙くすぐる春の月 けいこ
みちのくのおぼろの果や松一木 光枝
ふきのたう初給料のころのこと 光枝
慰めて慰められて日向ぼこ 雅子
除染せぬ山また山を鳥帰る 雅子
はぐれしか白鳥一羽帰り行く 由美子
原発忌ほこりにまみれ母の琴 みさ子
湯を足して朝の化粧や梅眞白 福
ふるさと納税
返礼の鰆一本届きけり 杳平
相馬なる古城のほとり蕗の薹 夏生
第二句座
【特選】
一ゆるぎまた一ゆるぎ春の山 光枝
公魚やほのかに匂ふ桜色 主明
みちのくの月のかけらか薄氷 あけみ
下萌や拍動鍼を震はせて 由美子
【入選】
すなどれり春の光をいさり船 英樹
紅梅や姉と入りしあんみつ屋 由美子
もう手術できぬ宣告梅白し みさ子
地吹雪よそれほどむきにならずとも 主明
支倉焼
饅頭に名を残しけり春の月 冬虹
明朝の活字黒々年新た 冬虹
犬ふぐり昨日より今日風緩ぶ 夏生
みちのく3県合同句会の予定。
4月23日(日)、北上市
5月14日(日)、会津若松市
