ネット投句(2016年7月31日)選句と選評
【選評】
①立秋も近づいて、句も上々。
②俳句の新しさとは言葉の新しさではなく、世界の新しさ。
③入選句は「ネット投句」のページに。
【特選】
太陽と月と地球と白玉と 11_埼玉 松本邦吉
朝顔の行きかつてゐる入谷かな 11_埼玉 上田雅子
*朝顔の鉢だけに目をやった。
風鈴やひとりの母の声聞かん 13_東京 神谷宣行
自画像はおおかた滑稽カナブンブン 13_東京 西川遊歩
小さき巣出でて大きな燕の子 14_神奈川 三玉一郎
青梅雨や我にもやどる水の精 14_神奈川 山本孝予
*宿れ、でも可。
夏帽子畳のうへに休みをり 14_神奈川 南川閏
水にあそび水にねむるや心太 19_山梨 長井亜紀
なんびとも来まじき家よ夏蓬 20_長野 柚木紀子
天童発かるひさは着ら・ふらんす 20_長野 柚木紀子
かなかなや一声毎に遠ざかる 22_静岡 池ヶ谷章吾
山々は夏の真ん中動かざる 22_静岡 池ヶ谷章吾
*山々は(複数形アウト)。富士山は、浅間山
つなぎ来しいのちのお花畑かな 26_京都 諏訪いほり
金閣の金が遊び場水馬 26_京都 氷室茉胡
*金がだめ。影が遊び場
蝉の穴思はず長居したるかな 27_大阪 澤田美那子
形代とひと夜をともにして納む 28_兵庫 加藤百合子
形代に真心の息吹きかけて 28_兵庫 加藤百合子
まくは瓜一に人気や朝の市 37_香川 丸亀葉七子
*一の人気や
街の川蝉が流れて来たりけり 37_香川 丸亀葉七子
花つけて浮草水をくらくする 38_愛媛 豊田喜久子
*くらくせり
秋立つと言葉に出して励むかな 38_愛媛 豊田喜久子
*励みけり、も可。
炎昼や大樹一幹鳴り止まず 42_長崎 川辺酸模
陶枕やたちまち虚空さまよへる 43_熊本 池桃太
*や、に働きがある。
