ネット投句(2105年12月15日)選句と選評
見当違いの句作りしている人が多い。いい俳句とは何か。考えてください。
【特選】
日向ぼこしてる自分がもうひとり 14_神奈川 三玉一郎
*「が」不要。ここに気づくことが大事。
胸中に火とも鬼とも毛糸編む 26_京都 橋本小たか
さし当り目指すは白寿風呂へ柚子 26_京都 黒部美栄子
しんしんと湯沸く茶釜と冬ごもり 26_京都 佐々木まき
*「湯」不要。湯沸く→たぎる
眠りゐる山を縫ひゆく鯖街道 26_京都 諏訪いほり
*鯖街道眠れる山を縫うてゆく?
極月や人の子ゆゑに親不孝 27_大阪 古味瑳楓
桃源をさがしあてたり竈猫 27_大阪 齊藤遼風
返り花三百万の死者の群れ 27_大阪 齊藤遼風
変はらぬこと男の魅力大氷柱 44_大分 山本桃潤
【入選】
天上を通り過ぎゆく星しぐれ 11_埼玉 松本邦吉
*星しぐれ、おもしろし。
年こしや子どもらの句にはげまされ 11_埼玉 松本邦吉
凩をはるかに聞くや光堂 13_東京 井上じろ
至福とは雪のいで湯の猿の顔 13_東京 篠原隆子
*雪のいで湯か、でいったん切る。「の」の説明、うるさし。
道端に惚とあらはれ飾り売る 13_東京 西川遊歩
母と手をかざしし火鉢あの夕べ 14_神奈川 伊藤靖子
*言葉の運び、散文的。ご一考を。
都鳥今日深川に句会あり 14_神奈川 湯浅菊子
あきらめないで枯れてゆくもの明さかな 20_長野 柚木紀子
ねこより耳聡き雪片かとおもふ 20_長野 柚木紀子
雪の日の男は水晶振動子 20_長野 柚木紀子
人類の前にも後にも冬銀河 23_愛知 稲垣雄二
*前も後ろも。「に」不要。そこにとらわれていることが飛躍を妨げる。
義経に弁慶我に冬帽子 23_愛知 稲垣雄二
ときをりはポインセチアの緋を憎む 26_京都 氷室茉胡
牡蠣割りを見たけりや午前中にきな 37_香川 丸亀葉七子
唸るやう大きミキサー牡蠣洗ふ 37_香川 丸亀葉七子
*唸るごと。
榾けむりうぶすなの友老いにけり 37_香川 曽根崇
*榾煙
枯きって日本列島軽くなり 38_愛媛 豊田喜久子
*枯れきつて
ふろふきをふうふうふいてこの子にも 38_愛媛 木下誠
夕焚火ほのほは古き友のごと 38_愛媛 木下誠
*友なりき。「のごと」不要。そこにとらわれていることが飛躍を妨げる。
川岸に舟あげてある寒さかな 43_熊本 池桃太
あの辺り虚空華やぐ冬桜 44_大分 山本桃潤
*この辺り!
麦の芽や由布山颪夜もすがら 44_大分 山本桃潤
