KAI says: 2013年9月16日 at 3:57 PM
@ネット投句(2013年9月15日)*特選、入選、選評
理屈仕立ての句が目立ちます。
【特選】
鬼の子のふたつ並んで下がりをり 13_東京 徳武信子
新松子波を隔てて伊勢の国 23_愛知 小川もも子
種もちて鶏頭の赤暗くなる 38_愛媛 豊田喜久子
鶏頭に迫る一句。
長き夜の栞は蕎麦の箸袋 38_愛媛 三木紀幸
「長き夜の栞」がいい。
【入選】
青空は傷つきやすき九月来る 11_埼玉 松本邦吉
「青空は」→「青空の」。この句の感覚細すぎ。
新米や海軍カレーの無敵なる 13_東京 西川遊歩
「の」を入れてしまうところに問題あり。
「無敵なる」が弱い。「無敵なる海軍カレー今年米」か。
鳶とても遊びたき日や鰯雲 13_東京 杵渕由美子
火を熾す秋の団扇となりにけり 15_新潟 北側松太
「なりにけり」がダメ。ここで馬脚が露わに。
立てる松這へる松あり松手入 23_愛知 小川もも子
秋の夜昔の彼女から電話 23_愛知 長谷川浩子
竹ひごで描く海図や鰯雲 27_大阪 角野京子
「描く」が観念。組むのでは。
旅に出ん大和の柿の熟るるころ 27_大阪 木下洋子
虫食ひの一葉そのまま初紅葉 27_大阪 安藤久美
無花果を花と思ひてほほばれり 28_兵庫 藤岡美惠子
女郎花サナトリウムの日溜りに 28_兵庫 藤井実葉
サナトリウムなんか今もあるんですか。懐古の句としてしか読めない。
せわしなく肢を舐めつつすいとかな 36_徳島 大南明美
友逝きてはや百日の瓢かな 37_香川 曽根崇
大房の葡萄を剪りてよろめけり 38_愛媛 豊田喜久子
鶏一羽さらつてゆきし野分かな 38_愛媛 岡崎陽市
けふよりは今年米とや握り飯 38_愛媛 岡崎陽市
