KAI says:2013年9月1日 at 8:19 AM
@ ネット投句(20130831)*特選&選評
【特選】
稲の花真昼の雲のはるかなる 11_埼玉 松本邦吉
朝顔のおほかた種となりにけり 12_千葉 若土裕子
「朝顔も」といえば世界が広がる。「朝顔の」ではただの報告。この辺のちがいを自分でわかるように。
はるか来てたかだか三日茄子の馬 15_新潟 岩井善子
ひよいときて露の初茸置いてゆく 15_新潟 山本しほ
推敲の虫の窓辺となりにけり 15_新潟 山本しほ
赤子泣く声もよろしきお盆かな 15_新潟 山本しほ
今回、山本さんの句はそろっていた。ずば抜けた句があればもっといい。
はるかより鳩吹く人の来つつあり 20_長野 柚木紀子
吾も入れよ母その母ら吾亦紅 20_長野 柚木紀子
こぼし喰ぶ父をいとしと今朝の秋 23_愛知 長谷川浩子
「喰ふ」でよろしい。言葉の格好ばかりつけてもしかたないのです。それと「と」を何とかしてください。自分で考える。
前垂れに赤児の名まえ地蔵盆 26_京都 諏訪いほり
椎の木に大き緑蔭蜂の巣も 26_京都 諏訪いほり
「に」に説明臭芬芬。作者の頭の中の反映?
手に馴れし茶巾濯ぐや夜の秋 27_大阪 安藤久美
新涼や葺き上げし屋根黒々と 27_大阪 安藤久美
茶巾の句は優しさはあるが常套。屋根の句はその黒さに新涼を見つけたところが新鮮かつ迫力あり。
木漏れ日の流れてゆくや秋の水 27_大阪 澤田美那子
この句、気分上々。
爽やかや入院の夫丸刈りに 28_兵庫 藤井実葉
干す人も梅も塩噴く日なりけり 33_岡山 齋藤嘉子
夏草やもう闘へぬ嵩となり 37_香川 曽根崇
「丈」ですよね。
ひとあめに虫の世界となりにけり 38_愛媛 才上宏子
一雨で暑さが遠のき、虫たちが鳴きはじめる。季節のあわいをとらえた。
のぞきこむ顔は映らず露の玉 38_愛媛 岡崎陽市
不思議な句。つまり露の玉はあらぬ彼方を映している。
