古志鎌倉ズーム句会(2026年2月8日)
第一句座
•藤英樹選
【特選】
ものの芽や凍つて融けてまた凍る 木下洋子
光る波つんと突きたる鱵かな 神谷宣行
雪の日も訪問介護ありがとう 吉田順子
【入選】
地球いま悪鬼はびこる豆を打つ 西川遊歩
吹かれては花と散らばる薄氷 葛西美津子
流氷や巨人の背骨軋ませて 森永尚子
辛夷の芽雪あたたかくのせるなり 佐藤森恵
にぎやかな雀の声や寒明くる 金澤道子
お隣の掃除機の音春の音 藤原智子
椿落つ三千世界轟かし きだりえこ
天神の御守り胸に受験の子 吉田順子
•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
吹かれては花びらになれ薄氷 葛西美津子
椋鳥の声さわがしき余寒かな 藤英樹
春立つや道でばつたり長話 田中益美
【入選】
薄氷は水の花びら春を呼ぶ 神谷宣行
笹鳴や熊笹にかほ切らるるな 葛西美津子
田の神に踏まれ小突かれ田螺ころ 関根千方
お隣の掃除機の音春の音 藤原智子
第二句座 (席題:片栗の花、兜太忌)
•藤英樹選
【特選】
堅香子にさぞ重からんけさの雪 イーブン美奈子
摘みたしや片栗の花そのままに 田中益美
少年に銃をとらすな兜太の忌 木下洋子
【入選】
熊絶えて狼絶えて兜太の忌 藤原智子
渋谷かつて片栗の咲く谷なりき 長谷川櫂
兜太忌や俳句はどんと作るべく 仲田寛子
かたかごの花が弔ふ山河かな 森永尚子
ごつとある秩父の土くれ兜太の忌 きだりえこ
秩父の地叫ぶ日のあり兜太の忌 佐藤森恵
片栗の花の初めは山廬より 長谷川櫂
訪ねばやかたかごの咲く越中を 仲田寛子
•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
兜太忌の甚平鮫に会ひにゆく イーブン美奈子
かたかごの花の弔ふ山河かな 森永尚子
【入選】
兜太忌や泥の中より抒情の詩 神谷宣行
堅香子にさぞ重からんけさの雪 イーブン美奈子
君恋へばかたくりの花そこここに イーブン美奈子
兜太忌や兜太さながら武甲山 藤英樹
兜太忌やサラリーマンのなれのはて 土井頼温
頂上は低き山なり片栗の花 田中益美
ゲレンデは今かたくりの花ざかり 金澤道子
カタクリの花躍らせてゐる斜面 西川遊歩
