古志広島ズーム句会(2026年1月4日)
第一句座
矢野京子選
【特選】
初日の出八十年を一歩から 大場梅子
どつかりと餅しづもれる雑煮かな 安藤文
願ひ聞く神も忙しや初詣 斉藤真知子
産土に身を浮かべたる初湯かな 今村榾火
絵双六瓦礫となりし街とほる 長谷川櫂
【入選】
オリオンを背負ひてたどる家路かな ストーン睦美
空と海の狭間開きて初日の出 ストーン睦美
書初や花柄襷の乙女たち 加藤裕子
新年の抱負を孫に問はれをり 石塚純子
別嬪の柚子もたのしむ冬至風呂 金田伸一
読初やふと百合の香の夢十夜 神戸秀子
夜更かしの間に沖へ宝船 斉藤真知子
母おもふ西に大きな冬の月 加藤裕子
福笑ひ総理の顔に似てきたり 今村榾火
追憶の空にきらりといかのぼり 城山邦紀
顔にさす初日まばゆく推敲す 長谷川櫂
長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
蓬莱を飾りて柱しづかなり 高橋真樹子
数の子に入れ歯カツカツこうるさや 岡村美沙子
全句集肌身離さず寝正月 安藤文
【特選】
お降がりのみるみる白くなりにけり 安藤文
爪飛んで畳に光る寒さかな 石塚純子
夜更かしの港出てゆく宝船 斉藤真知子
言の葉の花も実もあれ全句集 高橋真樹子
ただごとと誰が一声や初句会 石塚純子
きびしさに耐へて花咲く初句会 大場梅子
元日や家事の合間も推敲す 高橋真樹子
【入選】
初夢や句帳に並ぶ駄句の山 斉藤真知子
ねこの首唐草模様春着かな 矢野京子
命のたすき繋ぎ繋ぐもお年玉 石塚純子
ひんがしに美ケ原初景色 金田伸一
お降りや白く暮れつつ丸の内 石塚純子
書初や花柄たすき乙女たち 加藤裕子
賽を振る地球双六独裁者 ストーン睦美
身を浮かべたる産土の初湯かな 今村榾火
別嬪の柚子とたのしむ冬至風呂 金田伸一
親なしとなりて撃たれし子熊かな 神戸秀子
鎌倉や水仙の香もあらたまる 神戸秀子
あつぱれや卒寿の歯もて海鼠噛む 矢田民也
雑炊や生みたて卵かつと割り 神戸秀子
口は笑ひ目は泣きゐるや福笑 城山邦紀
第二句座(席題:初髪、雪)
矢野京子選
【特選】
初髪や電車に花が咲きにけり 石塚純子
初髪の人とうれしき昇降機 今村榾火
新雪や新しき道欲しいまま ストーン睦美
【入選】
初髪の母を雪女かとおもふ 神戸秀子
ちりめんの梅やさくらや年の髪 神戸秀子
小雪舞ふ初売の列長々と 加藤裕子
初髪や鏡離れぬ孫娘 岡村美沙子
初髪や髪一本も無駄にせず 斉藤真知子
初髪や朱の大櫛の昔より 長谷川櫂
長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
正月やいまだに黒き髪を梳く 金田伸一
初髪やどのひとすぢも無駄ならず 斉藤真知子
【特選】
清らかな滑らかな子の初髪よ 瑞木綾乃
ちりめんの梅やさくらや年の髪 神戸秀子
初髪にしろがねの鶴揺れてをり 加藤裕子
【入選】
雪玉を丸めこどもに返りけり 高橋真樹子
初髪の花が電車に咲きにけり 石塚純子
雪よりも真白き雪の兎かな 高橋真樹子
この寝ぐせどうにもならぬ初髪や ももたなおよ
初髪を大胆な色に染めにけり ストーン睦美
初髪に人も振り向くいい女 上松美智子
初髪や祖母にいなせな姉のゐて 今村榾火
母結うてくれし初髪触るる勿れ 大場梅子
初髪の人とうれしき昇降機 今村榾火
初髪や鏡離れぬ孫娘 岡村美沙子
初髪に似合ひの服が見つからず 斉藤真知子
豪雪やふるさとに母ひとり住む 石塚純子
抱きとりし子の初髪の香りけり 矢野京子
