古志鎌倉ズーム句会(2025年2月9日)
第一句座
•藤英樹選
【特選】
榛名富士影差すところ公魚釣 園田靖彦
燃へ先をうかがってゐる野火の群れ 園田靖彦
この春は春遠かりき瓦礫山 葛西美津子
父祖の地や冷たきままの春の土 森永尚子
口重き父の愛せし椿咲く 金澤道子
【入選】
金色の冬日は波に漂へり 葛西美津子
野遊や友と分けあふ日の匂ひ 吉田順子
冬の蝶日和の石にうづくまる 長谷川櫂
赤鬼トランプ青鬼プーチンやらふべし 関根千方
かつて子をいま白菜を自転車へ 藤原智子
公魚にあけぼの光る糸の先 澤田美那子
二月の光まつすぐ白障子 澤田美那子
のどに喉飴目には目薬ひなたぼこ 仲田寛子
フェークやも知れぬ福あり福は内 仲田寛子
•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
中風の祖父のをりけり春火鉢 森永尚子
春立つや氷を叩く石叩 藤英樹
こんなにも目白がゐたか梅の花 藤英樹
ヒヨドリの満喫したる椿かな 金澤道子
【入選】
子を乗せし自転車にけふ白菜を 藤原智子
奥能登は春遠かりき瓦礫山 葛西美津子
第二句座 (席題:春泥 、北窓開く)
•藤英樹選
【特選】
春の泥眠りてはまた凍りたる 藤原智子
八雲立つ出雲北窓開きけり イーブン美奈子
春泥にまみれる象の歓喜かな 関根千方
めざす本見つけ北窓開きけり 木下洋子
掻き出す我が子の骸春の泥 きだりえこ
【入選】
修道女高き北窓ひらきけり 葛西美津子
春泥に雀の遊ぶ日差しかな 土井頼温
春泥の飛沫に逃げてまた踏んで 鈴木榮子
春泥の道引き返すには遠く イーブン美奈子
春泥や足どり軽き猪の跡 仲田寛子
春泥やガザへと帰る人の列 きだりえこ
舗装路のあつといふまに春の泥 澤田美那子
•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
春の泥微睡ゐてはまた凍る 藤原智子
春塵やガザへと帰る人の列 きだりえこ
春泥の道をはるばる来し人よ 藤英樹
【入選】
北窓をひらく新風起こるべし 藤英樹
春泥やおつかなびつくりスニーカー 葛西美津子
ねばりつく春泥のごと母の愛 神谷宣行
春泥や引き返すには遠き道 イーブン美奈子
春泥のかはきて風に舞ふ江東 森永尚子
北窓開く隣の屋根に猫のたま 葛西美津子
北窓を開くや山廬蔵座敷 西川遊歩
春泥や昔を偲ぶ気比詣 澤田美那子
春泥によごれし顔の愛ほしく おほずひろし
春泥にまみるる象の歓喜かな 関根千方
北窓をひらけばそこに瓦礫山 おほずひろし
