古志鎌倉ズーム句会(2024年11月10日)
第一句座
•藤英樹選
【特選】
ふるさとの山のごとくに蒲団干す 藤原智子
鯛焼や日のあるうちに買ひにゆく 藤原智子
紅葉の木々のまほらに大紅葉 長谷川櫂
小春日に迷いひ込んだる蜆蝶 澤田美那子
【入選】
べつたら市雪より白き米麹 西川遊歩
膝の上匂ひしてゐる今川焼 田中益美
山廬いま青き香のなか松手入 関根千方
しぐるるやヒシギに呼ばれ里女 わたなべかよ
海鳴りや大根を干す背中にも 森永尚子
風花やうれしきことはしづかに来 澤田美那子
•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
山廬いま松の香のなか松手入 関根千方
一握の灰となるまで日向ぼこ 森永尚子
秋出水いのしし一頭流され来 仲田寛子
木の実ひとつ君の思ひ出小引き出し 森永尚子
ヨモツヒラサカ狂ヒ花巨大ナリ イーブン美奈子
【入選】
一票の行方は知れず初氷 木下洋子
返り花一つ開きて古木かな 藤原智子
づたづたの能登置き去りに秋は行く きだりえこ
初氷花に埋もるる母の顔 神谷宣行
ひとつづつ山河の重み秋果盛る 仲田寛子
大蜥蜴冬の運河を覗き込む イーブン美奈子
熱燗や民主主義とは腹の立つ 藤英樹
屋根よりも高きに上り松手入 関根千方
東京は木枯らし一号母へ電話 森永尚子
第二句座 (席題:初湯 蓮根堀り)
•藤英樹選
【特選】
七十の乳房かがやく初湯かな 萬燈ゆき
のうのうと今は一人の初湯かな 金澤道子
蓮根掘り泥あたたかき一日かな 藤原智子
鬼の脛つかむがごとく蓮根引く 関根千方
【入選】
胴長の抜き差しならず蓮根堀 葛西美津子
蓮根掘るマンション群に囲まれて 木下洋子
はからずも米寿となりて初湯かな 澤田美那子
番台の日本髪なる初湯かな 佐藤森恵
蓮根掘り片足抜かば深みへと わたなべかよ
蓮根掘る太きホースを唸らせて 仲田寛子
赤んぼが一番乗りの初湯かな 萬燈ゆき
げつそりと痩せたる手足初湯殿 おほずひろし
•長谷川櫂選 (推敲例)
【特々選】
七十の乳房かがやく初湯かな 萬燈ゆき
蓮掘るや泥のなかより観世音 きだりえこ
初湯して桃色の妻眩しめり わたなべかよ
【特選】
蓮根引く泥のなかへと引き込まれ 関根千方
やはらかく泥を揺すりて蓮を引く イーブン美奈子
のうのうと今は一人の初湯かな 金澤道子
蓮根掘り泥あたたかき一日かな 藤原智子
【入選】
この晴れ間のがすものかと蓮根堀 田中益美
蓮根掘り泥にまみれてまだ続く 金澤道子
蓮根掘るマンション群に囲まれて 木下洋子
腰までの長靴重く蓮根掘る 鈴木榮子
蓮根掘小学生が眺めに来 木下洋子
蓮根掘る太きホースを轟かせ 仲田寛子
赤んぼが一番乗りの初湯かな 萬燈ゆき
鬼の脛つかむがごとく蓮根引く 関根千方
あたたかき一日選んで蓮根掘る 藤原智子
