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俳句的生活

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太宰府俳句大会/2月10日締め切り

俳句的生活 投稿日:2025年11月12日 作成者: dvx223272026年1月21日

募集句
投 句  当季雑詠2句1組(3組まで)
応募料   1組2句 1000円
大会募集句応募用紙とともに、小為替を同封又は現金書留。※入選句結果を希望の方は110円切手3枚同封のこと。
応募締切  令和8年2月10日(月)当日消印有効
表 彰 太宰府天満宮賞、長谷川櫂賞、日本航空賞
応募先 〒 830-1122 北野郵便局留「太宰府天満宮奉納全国俳句大会」募集句係 上瀧玲子行
入選発表  大会当日 会場にて発表
選 者   長谷川櫂(朝日俳壇選者)、小澤實(「澤」主宰)、稲畑廣太郎(ホトトギス主宰)、川越歌澄(第1回北斗賞受賞)

・俳句大会
日 時    令和8年4月26日(土)9時30分より受付
会 場    太宰府天満宮 余香殿(御本殿に向かって左)太宰府市宰府4丁目7番1号
交 通   西鉄太宰府駅より徒歩5分。※車でお越しの方は周辺駐車場をご利用ください。
吟行地    太宰府天満宮及びその周辺(観世音寺・大宰府政庁跡等)
参加料    1000円(当日受付にて)
投句締切  12時15分(吟行句及び当季雑詠3句)
選 者   長谷川櫂、谷口慎也、古庄たみ子(客員選者)
金子清黙、月溪花代

第1部  11時~12時(於:余香殿)
基調講演 長谷川櫂先生 「おくのほそ道、三つの謎」
第2部 12時30分~16時30分(予定)

募集要項ダウンロード(切り取って応募できます)

古志仙台ズーム句会(2025年10月26日)

俳句的生活 投稿日:2025年10月27日 作成者: dvx223272025年10月27日

第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
鬼出でよわれと遊ばん大花野          上村幸三
母いまは冬の光となりたまふ          長谷川櫂
俤や一つ二つ三つ望の月            青沼尾燈子
芒原追はれるやうに下りて行く         平尾 福
鵙日和田に突き立てし竿一本          上 俊一
【入選】
そのむくろ枝に戻して法師蝉          服部尚子
生き下手で七十八年夜半の月          青沼尾燈子
ふるさとの墓末枯れてざらざらす        宮本みさ子
秋来るかくるかと待ちぬ秋は過ぐ        那珂侑子
亡き人と語らひながら日向ぼこ         平尾 福
わが塒覗きに来たる朝の霧           平尾 福
一焚きにほろと崩るる子持鮎          長谷川櫂
旧姓は近くて遠し柿を剥く           谷村和華子
家ごとの柿一村の吊し柿            上 俊一
大観の朦朧体や秋惜しむ            石川桃瑪

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
あをあをと酢橘の心作句せん          齋藤嘉子
秋来るかくるかと待てば秋は行く        那珂侑子
人あはれ熊またあはれ冬の里          長谷川冬虹
【入選】
この国をいよよみじかき秋が行く        上村幸三
そのむくろ枝に戻しぬ法師蝉          服部尚子
秋の薔薇夫の丹精また一輪           谷村和華子
秋の波高さ競ひて打ち寄せる          宮本みさ子
葛咲くや荒みて国の荒るる中          上村幸三
今朝冬や猫が飛び乗るキーボード        服部尚子
ハロウィンへ行きそこなひし南瓜かな      武藤主明
作りたし酢橘のかをり立つ一句         齋藤嘉子
岩手山初冠雪と学長日記            長谷川冬虹

【第二句座】 (席題:通草、狐、小春日)
長谷川冬虹選
【特選】
腹の底見せるがごとく通草開く         上村幸三
小春日を繭の如くにまとひけり         及川由美子
一等の札高々と小春空             佐伯律子
あけびの実呵々大笑や新首相          齋藤嘉子
【入選】
小春日や怒らなかつた父のこと         青沼尾燈子
狐の子交じってゐたる隠れん坊         平尾 福
遠くから熊を見てゐる狐かな          三玉一郎
宿酔の脳にしみじみ小春日よ          上 俊一
化かされて狐と山野歩きけり          佐伯律子
銀狐今宵尾を立て月に吠ゆ           石川桃瑪
オルガンを聴きゐる猫や小春の日        平尾 福
動かざる象の耳こそ小春かな          谷村和華子

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
あけび蔓編むは一冬仕事なり          武藤主明
懐かしの瀬音の宿の通草かな          上村幸三
小春日のぬくき日差しは妻ならん        青沼尾燈子
【入選】
古希過ぎし野性の女通草喰ふ          及川由美子
きたきつねヘッドライトに振り向きぬ      臼杵政治
遠くから熊を見てゐる狐かな          三玉一郎
腑を見せて通草は開きけり           上村幸三
米櫃にあけび埋め置く二三日          宮本みさ子
後悔の傷口ひらくあけびかな          三玉一郎
坐る度老いる二人や小六月           臼杵政治
手から手へ深紫のあけびの実          齋藤嘉子

唐津句会(2025年10月25日)

俳句的生活 投稿日:2025年10月26日 作成者: dvx223272025年10月26日

第一句座
長谷川櫂選
【特々選】
黄金の茶室の眠る枯野かな    高橋真樹子
【特選】
数珠玉をつなぐのこりの命かな  坂口和子
掻き寄せてごの山紅し秋の暮   飛岡光枝
松原に月のみちつつ松露かな   飛岡光枝
ひと山のごに鳴く虫も唐津かな  矢野京子(広島)
【入選】
秋風をまた乗り継いで唐津かな  矢野京子(広島)
抗がん剤うけしばかりの秋の旅  土谷眞理子
色変へぬままに松ある唐津かな  矢野京子(広島)
海風や月と大書の唐津皿     イーブン美奈子
爽やかや茶碗生みだす掌     瑞木綾乃

第二句座
長谷川櫂選
【特々選】
腸の透きとほるほど冬瓜汁    高橋真樹子
【特選】
白紙に松露饅頭露ひとつ     飛岡光枝
母以外誰も作らぬ裂膾      若松節子
【入選】
青竹の冬華やかに竹の庵     矢野京子(唐津)
秋日和眠らせておく登り窯    斉藤真知子
秋深き旅のゆきつく登り窯    矢野京子(広島)
陶片に紅走る初しぐれ      飛岡光枝  
  (矢野京子さん、同姓同名)

古志金沢ズーム句会(2025年10月19日)

俳句的生活 投稿日:2025年10月20日 作成者: dvx223272025年10月20日

第一句座
当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
おおつぶの露ひとしづく梅室忌      宮田勝
秋うらら異種争はぬ鳥獣戯画       氷室茉胡
忘られて瓦礫は草に虫の闇        稲垣雄二
月天心動かぬ祖母の足を揉む       稲垣雄二
一すぢの髪秋寂びのくちびるに      松川まさみ
はればれと人声寄り来梅室忌       松川まさみ
み吉野の霜の歯触り菊膾         玉置陽子
ピアノから氷の音のこぼれけり      長谷川櫂
金の鞍探さむ秋のけもの道        駒木幹正

【入選】
梅室忌夜咄の茶を薄くたて        飛岡光枝
死したれば宇宙は消ゆや夕紅葉      土谷眞理子
銀懐炉母は居ませり永へ         山本桃潤
坊守の悲しみのなか梅室忌        土谷眞理子
暫くは月も残りて梅室忌         田村史生
吹き寄せて加賀のらくがん梅室忌     飛岡光枝
心冴ゆるまで墨磨らん梅室忌       玉置陽子
澄みきつた山野を写す朝の露       田中紫春
身を縮め身をゆつたりと冬に入る     趙栄順
俳諧の峠をいくつ梅室忌         酒井きよみ
金沢に句座の継がれし梅室忌       田村史生
ふはふはと侘しきものに蚊の名残     土谷眞理子
放課後の子ら待ちをりぬ猫じゃらし    川上あきこ
亥の子餅母が恋しと並びをり       安藤久美
露けしや受けし告知を妻に告ぐ      氷室茉胡

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
白山の氷りはじめや梅室忌        梅田恵美子
研ぎ研がれ珠の句となれ梅室忌      酒井きよみ
湖の吹かれてうごく初氷         安藤久美
亥の子餅母が恋しと並びをり       安藤久美

【入選】
梅室忌こぼれてあそべ菊の露       安藤久美
争はぬ鳥獣の戯画秋うらら        氷室茉胡
蜆蝶小さけれども秋の使者        近藤沙羅
鮎錆びて刃に似たり梅室忌        越智淳子
梅室を菊の露もて修しけり        花井淳
暫くは月も残りぬ梅室忌         田村史生
さきさきとみ吉野の霜菊膾        玉置陽子
吹き寄せて加賀のらくがん梅室忌     飛岡光枝
はればれと人声寄り来梅室忌       松川まさみ
平明に言の葉研がん梅室忌        花井淳
身ひとつの去就に迷ふ夜寒かな      密田妖子
菊切りてしとどに濡るる梅室忌      飛岡光枝
俳諧の峠がひとつ梅室忌         酒井きよみ
金沢に句座の継がれて梅室忌       田村史生
わが庭に群れて今年も藤袴        橋詰育子
金沢の雨音なるや梅室忌         密田妖子
おん墓の苔美しき梅室忌         趙栄順
今朝氷る砥石の水や梅室忌        飛岡光枝
菊日和癌の告知を妻に告ぐ        氷室茉胡

第二句座
 席題:「火恋し」、「落鮎」
・鬼川こまち選

【特選】
四万十やいく曲がりして下り鮎      橋詰育子
われに跳ね流されゆくや秋の鮎      藤倉桂
同級生の訃報届くや火の恋し       藤倉桂
月へ日へ流れて鮎の錆びにけり      田村史生
落鮎や雲のすきまの比良比叡       泉早苗
手の皺の深くなりしや火の恋し      藤倉桂
落鮎に我が身を見たる心地かな      近藤沙羅
一尺のくろがねとなり鮎下る       稲垣雄二

【入選】
火恋しガラス細工の少女の手       間宮伸子
子持鮎火の国の川流れゆく        飛岡光枝
落鮎に我が身を重ね死にゆかん      土谷眞理子
まつたりと雨の重さや火恋し       松川まさみ
火恋し使わぬ部屋の二つほど       趙栄順
家族団らんなつかしや炉火恋し      酒井きよみ
火恋し誰とも会はぬひと日かな      泉早苗
落鮎のまだ水にあり山の家        宮田勝
黒く光る不器男旧家や火恋し       田中紫春

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
鮎さびて南朝の秋惜しみけり       安藤久美
日と月と遊びて鮎の錆びにけり      田村史生
ぼろぼろの命尽くせり下り鮎       玉置陽子    
秋鮎は水の刃を落ちにけり        稲垣雄二
一尺のくろがねとなり鮎下る       稲垣雄二

【入選】
四万十やいく曲がりして下り鮎      橋詰育子
子持鮎火の国の川流れゆく        飛岡光枝
火ひとつ恋しと集う夕べかな       玉置陽子
月の川落ちゆく鮎の影もなし       梅田恵美子

古志広島ズーム句会(2025年10月5日)

俳句的生活 投稿日:2025年10月5日 作成者: dvx223272025年10月5日

第一句座
矢野京子選
【特選】
水替へるごとにかがやく今年米      矢田民也
戦争の影長く引く案山子かな       長谷川櫂
長き夜の底から響く鼾かな        安藤文
病室のひとりの窓にけふの月       斉藤真知子
破芭蕉まだ太陽に挑むごと        加藤裕子

【入選】
蛇笏忌や一番渋の澄みわたり       神戸秀子
けふの月とほくに祖父の炭坑節      瑞木綾乃
まづ空を見上げてはじむ松手入      矢田民也
放牧の牛もカムイも月の中        高橋真樹子
この秋のこの空の下ジェノサイド     今村榾火
干し柿の萎びきつたる甘さかな      城山邦紀
秋灯いまやわれ待つ夫となり       神戸秀子
軽き穂も豊年の色眩しけれ        加藤裕子
無為にしてひと日無事なり鉦叩      石塚純子
恵心堂月の扉をひらきけり        大場梅子
露ちるやうそうそ時の永田町       ももたなおよ

長谷川櫂選(推敲例)
【ことのほか】
藍さらに深くなれよと砧打つ       城山邦紀

【特選】
蛇笏忌や一番渋の澄みわたり       神戸秀子
飛んで来たるか一輪の曼珠沙華      上松美智子

【入選】
水替へるごとにかがやく今年米      矢田民也
広島は修羅の地のうへ秋北斗       瑞木綾乃
けふの月時の彼方の炭坑節        瑞木綾乃
まづ空を見上げてはじむ松手入      矢田民也
主留守の庭を気ままに秋の蜂       ストーン睦美
干し柿は萎びきつたる乳房かな      城山邦紀
千金の老の一日松手入          矢野京子
長き夜の底から響く鼾かな        安藤文

第二句座(席題:とろろ汁、馬追)
矢野京子選
【特選】
開墾の土の匂ひやとろろ汁        高橋真樹子
馬追や端座して待つ能役者        今村榾火
馬追を追いかけてゆく一歳児       ももたなおよ

【入選】
髭揺れて馬追の影大いなり        長谷川櫂
並びゐて麦とろランチ仏蘭西人      ストーン睦美
携帯の明かりより逃げ馬追は       加藤裕子
住みついて馬追の鳴く我が家かな     安藤文
馬追の一跳びで去る夜の闇        長谷川櫂
シリーズの初戦負けまじとろろ汁     金田伸一

長谷川櫂選(推敲例)
【ことのほか】
いとほしや痩せた歯茎でとろろ吸ふ    瑞木綾乃
【特選】
すいつちょや今宵も娘戻り来ず      瑞木綾乃
馬追や地球ゐよいか淋しいか       今村榾火
荒々と木曾の馬追夜深む         大場梅子

【入選】
妻誇る力込めたるとろろ汁        城山邦紀
擂鉢は嫁入り道具とろろ汁        矢野京子
並びゐて麦とろランチ仏蘭西人      ストーン睦美
とろろ汁噛みて命を惜しみけり      石塚純子
とろろ汁女ざかりもとほに過ぎ      矢野京子
とろろ汁啜る女となりしかな       矢田民也
進歩なき我なぐさめよすいつちよん    大場梅子
住みついて馬追の鳴く我が家かな     安藤文
シリーズの初戦負けまじとろろ汁     金田伸一

中秋の名月ズーム句会 2025年10月4日

俳句的生活 投稿日:2025年10月4日 作成者: dvx223272025年10月4日

長谷川 櫂 選

一座目
【特選】
布団ごと母引き寄せん月の前 稲垣雄二
無花果の小さき口開く良夜かな 安藤文
かかる世に我のほかにも月の客 安藤文
美しや月に裂かれて破芭蕉 北側松太
【入選】
戦場をあまねく照らすけふの月 梅田美恵子
照り輝く月は球体の石なりき 趙栄順
戦争をいくつ見てきし今月 稲垣雄二
蓑虫が蓑より覗く月今宵 梅田美恵子
華やかに枯れゆく山河月の中 岩井善子
月浴びて鯰の眠る湖の底 梅田美恵子
*
二座目
【特選】
大雲取小雲取越え今日の月 玉置陽子
毬栗のころがる月の栗林 梅田美恵子
月光や海の匂へる小名木川 北側松太
のけぞつて月に広げる洗ひ髪 稲垣雄二
月光の氷で洗ふ鱸かな 玉置陽子
【入選】
月のため薄刈りしも昔かな 澤田美那子
三日月の刃片手に推敲す 安藤文
月光や闇より暗き漆堂 きだりえこ
煌々と月累々とされかうべ きだりえこ
月今宵何ごともなき世のごとく 梅田美恵子
猫が猫に囁やきかける月夜かな 北側松太
月光にたやすく染る女かな 趙栄順
壁に笠預けて留守や今日の月 稲垣雄二
木星と月の並べる良夜かな 高橋慧
草も木も謳ふ島なり月渡る 髙橋真樹子
さを鹿のひそと分け入る月の闇 玉置陽子
音たかく猫が水のむ良夜かな 飛岡光枝
鬼瓦月夜の眼開きたり 石川桃瑪
望むなら盗みにもゆく今日の月 矢野京子

ネット投句年間賞(秋)は麻生十三さん

俳句的生活 投稿日:2025年10月2日 作成者: dvx223272025年10月2日
*年間賞
はらわたを氷で洗ふ大暑かな 千葉 麻生十三
*次点
我もゐて川浴びの子らは幻 石川 松川まさみ
高々と噴水だけが知る虚空 大阪 安藤久美
母眠るほの小水の香夜半の秋 埼玉 佐藤森恵
万物のへたへた坐る残暑かな 石川 竹野いさお
柿の木を植ゑて待たんか柿の秋 長野 金田伸一
*候補
夏の朝犬はすやすや死んでゐた 愛知 青沼尾燈子
母なりし初々しき日天瓜粉 兵庫 藤岡美恵子
三伏やもんどり打ちて鯉交る 和歌山 玉置陽子
丈草に久々の友胡瓜揉 大分 竹中南行
蝉の殻涼しきまでに何もなし 愛知 稲垣雄二
たわたわとたはけのはての風の萩 北海道 芳賀匙子
ただ一度鹿に遭遇金華山 岐阜 三好政子
新しき視界つぎつぎ飛蝗とぶ 大分 竹中南行
大婆の垂れ乳たふと吾亦紅 愛知 宗石みずえ

ネット投句(9月30日)特選

俳句的生活 投稿日:2025年10月2日 作成者: dvx223272025年10月2日
秋暑し咲きつかれたる百日紅 埼玉 下家正幸
母眠るほの小水の香夜半の秋 埼玉 佐藤森恵
大枯野先ゆく父母のもう見えず 千葉 若土裕子
星月夜セリーヌディオンを聴きながら 神奈川 遠藤美緒
小さき窓なれど全開秋の風 神奈川 三浦イシ子
万物のへたへた坐る残暑かな 石川 竹野いさお
待ちかねし新涼浴びる痩躯かな 石川 密田妖子
柿の木を植ゑて待たんか柿の秋 長野 金田伸一
大婆の垂れ乳たふと吾亦紅 愛知 宗石みずえ
ガザ地獄ウクライナ地獄や草の花 愛知 青沼尾燈子
我も虫君も虫なり存へん 奈良 きだりえこ
人の闇に声を失したるちちろかな 奈良 きだりえこ
その時は箸置くやうに草の花 広島 森恵美子
暴君の統べる世界か秋団扇 広島 瑞木綾乃
冷まじや岸辺ただよふ秋の鮎 長崎 川辺酸模
汗水の滲みたる大地曼珠沙華 大分 竹中南行

古志仙台ズーム句会(2025年9月28日)

俳句的生活 投稿日:2025年9月29日 作成者: dvx223272025年9月30日

第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
流鏑馬や発止と馬の土けむり          谷村和華子
死病得ていよよ愛しや草の花          川辺酸模
子と探す北斗七星賢治の忌           平尾 福
鈴虫を放つや闇を鎮めたり           谷村和華子
【入選】
絶望のガザの子の目や残暑光          青沼尾燈子
ははとゐる如く一輪曼珠沙華          那珂侑子
秋天や野良猫連れて登校す           佐伯律子
夏風邪や深眠りして死後のこと         甲田雅子
花茗荷つぎつぎ咲くや白き闇          谷村和華子
鎌倉は竹の打ち合ふ月夜かな          平尾 福
合戦跡日がちらちらと吾亦紅          谷村和華子
烏瓜空の深さのおそろしき           上村幸三
昭和より変らぬ家並赤まんま          武藤主明

長谷川櫂選(推敲例)
【ことのほか】
秋晴や幸せを呼ぶブルービー          佐伯律子
母とゐるごとく一輪曼珠沙華          那珂侑子
蘭奢待のごとき流木秋の浜           佐藤和子
秋の虹下校の子らを待つて消ゆ         平尾 福
蓬莱へもう戻れざる蓮見舟           長谷川冬虹
【特選】
妻とゐて秋の風聴く一日かな          青沼尾燈子
お隣の木へ登りゆくゴーヤかな         那珂侑子
萩咲くや軍国少女の母たりき          長谷川冬虹
踊子は風の袂を抑へつつ            武藤主明
蛇穴に入るを忘るる日和かな          平尾 福
秋の夜を眠らず原爆資料館           三玉一郎
虫のこゑ土に戻りて鎮まりぬ          佐伯律子
花茗荷つぎつぎに咲く白き闇          谷村和華子
鎌倉は竹の打ち合ふ月夜かな          平尾 福
冷まじや腹中巣食ふ巨大脾腫          川辺酸模
あざやかや電球に舞ふ稲埃           齋藤嘉子
萩咲いて紅顔可憐の昔ありき          青沼尾燈子
秋旱ねじれて乾く瓜の蔓            服部尚子
熊いまは人を恐れず茸山            武藤主明
伸びに伸ぶ暑さを力庭の草           甲田雅子
変幻の雲の形や秋の風             石川桃瑪
軍歌(いくさうた)酔へど唄はず玩亭忌     臼杵政治
うねりては庭を呑み込む萩の花         及川由美子
皿と皿カチカチ鳴らし秋来たり         佐伯律子
【入選】
石狩の空の青さよ蕎麦を刈る          齋藤嘉子
さやけしや山に向かひて深呼吸         阿部けいこ
参道は小豆煮る香や秋彼岸           川辺酸模
死病得ていよいよ愛し草の花          川辺酸模
産土に行き会ひの空落し水           佐藤和子
古戦場ちらちらと日の吾亦紅          谷村和華子
へちま忌や原発裁判証言す           長谷川冬虹
群れなして秋あかね飛ぶ吾妻山         佐藤和子
えいままよ一網打尽曼殊沙華          上 俊一
静かなり山傾けて蓴舟             佐藤和子
母逝つて今年もたわわ葡萄棚          阿部けいこ
蕎麦刈るや心もとなき一掴み          齋藤嘉子
昭和のまま変らぬ家並赤まんま         武藤主明

【第二句座】 (席題:稲雀、かりんの実、菊酒)
長谷川冬虹選
【特選】
この菊に似合ふ大杯探したり          上 俊一
次の田へ移つてゆきぬ稲雀           平尾 福
庭に出てちよつとつまんで菊の酒        那珂侑子
上々の日和となりぬ稲雀            上村幸三
【入選】
ことのほか妻とこよひは菊の酒         長谷川櫂

まほらなる国へようこそ稲雀          谷村和華子
ちりぢりに飛びちりぢりに来る稲雀       佐伯律子
飲み干して脾腫を鎮めよ菊の酒         齋藤嘉子
稲雀もんどり打ちて飛び立てり         武藤主明
花梨の実裏山のいろ風のいろ          谷村和華子
もうしばし妻と生きたし菊の酒         川辺酸模
菊の酒卒寿の母にさあ一献           齋藤嘉子
一等米二等米もなし稲雀            青沼尾燈子
菊人形見てきて干しぬ菊の酒          及川由美子

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】下段は推敲例
かぎりなき思ひの母のかりんの実        三玉一郎
もうしばし妻と生きたし菊の酒         川辺酸模
【入選】
ご自由にお持ち下さい花梨の実         佐伯律子
空き腹が生きる力や稲雀            三玉一郎
脾腫を鎮めよなみなみと菊の酒         齋藤嘉子
目の前の長崎遠し菊の酒            三玉一郎
親に似て丸くは生らず榠櫨の実         臼杵政治
稲雀もんどり打ちて飛び立てり         武藤主明
菊酒に似合ふ大杯探した            上 俊一
次の田へ移つてゆきぬ稲雀           平尾 福
独り寝に慣れたる頃の菊の酒          長谷川冬虹
ひとひらがグラスに浮かぶ菊の酒        青沼尾燈子

古志金沢ズーム句会(2025年9月21日)

俳句的生活 投稿日:2025年9月22日 作成者: dvx223272025年9月22日

第一句座
当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
白うちはあふげどさめぬこの世かな    梅田恵美子
青空に散らばつている棗かな       清水薫
かなかなのしきりシベリア抑留碑     氷室茉胡
フラメンコ始めたる妻秋高し       氷室茉胡
この夏の燃え残りなり富士の山      飛岡光枝
軍靴手に非戦を語る生身魂        清水薫
老ゆるとは軽くなること渡り鳥      土谷眞理子

【入選】
そよぎつつ微熱にうるむ秋の薔薇     松川まさみ
抗がん剤しばらく休む秋日傘       土谷眞理子
尺とりや風をつかみて進みゆく      梅田恵美子
萩刈つて風の見えなくなりにけり     清水薫
天地のあはひに独り良夜かな       泉早苗
星月夜われらの星も燃えをるや      橋詰育子
梅室の塚くれなゐに萩の風        泉早苗
冬瓜の身の置きどころなき世かな     稲垣雄二

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
受け入れて死も軽やかに赤蜻蛉      土谷眞理子
衰ひや草の花にもつまづきぬ       松川まさみ
ゆつくりと夜煮る小豆秋彼岸       酒井きよみ
月蝕の月のほとりに雁眠る        田村史生
生涯を戦ふ秋の扇かな          稲垣雄二

【入選】
秋風や何処も夫の気配して        泉早苗
小さき母隠してしまふ花野かな      藤倉桂
青空に散らばつている棗かな       清水薫
葛の花高くめぐるや秋の蝶        越智淳子
抗がん剤しばらく休む秋日傘       土谷眞理子
月もよし天地の間に独りかな       泉早苗
推敲や灯一つ長き夜を          山本桃潤
煮魚に梅干ひとつ残暑かな        玉置陽子
湖や秋夫婦で作る佃煮屋         酒井きよみ
一本の炭となりけり初秋刀魚       飛岡光枝
梅室の塚くれなゐに萩の風        泉早苗
黒葡萄エジプトの水滴らす        安藤久美
佃煮を三つ四つ皿へ鳥渡る        花井淳
この夏の燃え残りなり富士の山      飛岡光枝
草木の押し黙る闇霧の中         駒木幹正
軍靴手に非戦を語る生身魂        清水薫
老ゆるとは軽くなること渡り鳥      土谷眞理子
誰も居ぬ静かな夜を鉦叩         橋詰育子

第二句座
 席題:「蟋蟀」、「松茸」
・鬼川こまち選

【特選】
松茸の花さながらに香りけり       長谷川櫂
松茸に山の一夜の湿りかな        松川まさみ
ちちろ鳴く大東京の片隅に        安藤久美
一匹は耳底に棲むちちろかな       趙栄順
ちちろむし何を見つめる大きな目     藤倉桂
ほきと捥ぐ松茸のまだ莟かな       長谷川櫂

【入選】
推敲の闇うるわしやつづれさせ      安藤久美
正直は母の口癖ちちろ虫         清水薫
けんかして言ひ返せずやつづれさせ    間宮伸子
松茸や野人なれども俗ならず       長谷川櫂
ポケットに隠して帰るちちろ虫      田村史生
下駄はいて露天の湯までちちろ虫     梅田恵美子
松茸や赤松植えて待ちし日々       山本桃潤
一山を驚かしたる松茸狩         趙栄順

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
松茸や小さけれども匂ひたつ       松川まさみ
弔ひやこおろぎの鳴く昼の闇       稲垣雄二
死神の手下か蟋蟀二三匹         駒木幹正
一匹は水底に棲むちちろかな       趙栄順

【入選】
三年ぶり松茸飯を炊きにけり       梅田恵美子
松茸をひと盛チュセヨ南大門       花井淳
蟋蟀やひとり暮らしに住みついて     鬼川こまち
ちちろ鳴く独りの夜にまだ馴れず     泉早苗
松茸に信濃の松葉敷いてあり       稲垣雄二
愚痴楽し焼き松茸を裂きながら      松川まさみ
松茸や木の根の道を鞍馬へと       飛岡光枝
いつしかに眠る仕舞湯つづれさせ     氷室茉胡
村老いてちちろの闇の恐ろしき      稲垣雄二
蟋蟀の曠野となりぬ宮址かな       田村史生
松茸や赤松植えて待ちし日々       山本桃潤

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読売新聞「四季」から

良寛の天といふ字や蕨出づ     宇佐美魚目

 良寛は少年に頼まれて凧に「天上大風」と書いた。天上の大風に乗って空高く舞い上がれと願いをこめて。四字とも漢字だが、ひらがなのようにのびのびしている。その自由自在な書体に春、大地から萌え出る早蕨の気配を感じての一句。『秋収冬蔵』

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    • 4月4日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
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    • 4月12日(日)鎌倉ズーム句会
    • 4月13,14日(月、火)吉野山句会
    • 4月19日(日)金沢ズーム句会
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    『四季のうた 美しい日々』
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    句集『太陽の門』
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    『四季のうた 普段着のこころ』
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    2019年12月刊行


    大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
    長谷川櫂 編
    岩波新書
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    『歌仙一永遠の一瞬』
    岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
    思潮社
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    2019年1月刊行


    『歌仙はすごい』
    辻原登、永田和宏、長谷川櫂
    中公新書
    880円+税
    2019年1月刊行


    『四季のうた 至福の時間』
    中公文庫
    700円+税
    2018年12月刊行


    『九月』
    青磁社
    1800円+税
    2018年8月刊行


    『Okinawa』
    Red Moon Press
    $15
    俳句 長谷川櫂
    英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
    2018年5月刊行


    『俳句の誕生』(4刷)
    筑摩書房
    2300円+税
    2018年3月刊行


    『四季のうた 想像力という翼』
    中公文庫
    700円+税
    2017年12月刊行


    『芭蕉さん』
    俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
    選句解説・長谷川櫂
    講談社
    1500円+税
    2017年3月刊行


    『震災歌集 震災句集』
    青磁社
    2000円+税
    2017年3月刊行


    『四季のうた 文字のかなたの声』
    中公文庫
    600円+税
    2016年12月刊行


    藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
    花神社
    2500円+税
    2016年10月刊行


    『文学部で読む日本国憲法』
    ちくまプリマー新書
    780円+税
    2016年8月刊行


    『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
    松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
    河出書房新社
    2,600円+税
    2016年6月刊行


    『四季のうた 微笑む宇宙』
    中公文庫
    700円+税
    2016年3月刊行


    『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
    筑摩選書
    1,500円+税
    2015年10月刊行


    『沖縄』
    青磁社
    1,600円+税
    2015年9月刊行


    『入門 松尾芭蕉』
    長谷川櫂 監修
    別冊宝島
    680円+税
    2015年8月刊行


    『歌仙一滴の宇宙』
    岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
    思潮社
    2000円+税
    2015年2月刊行


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    青磁社
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    2014年4月刊行
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