1月12日、慶應義塾大学で開かれた西脇順三郎生誕記念・第13回「アムバルワリア祭」の動画が届きました。
ご感想のある方は「俳句的生活」事務局へメールでお送りください。
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2月「お題」
今月のお題は俳人の長谷川櫂さんからの出題です!
しかも今月は、いつもとは逆、お題を下の句と見立てて、それに結ぶ上の句を募集いたします。櫂さんからいただいたアイディアなので「櫂(かい)結び」と名付けました。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
チョコレートの真っ赤なハート
お題の上に結ぶ【14文字】を投句ください。なお、英語では以下となります。
A bright red heart of chocolate
こちらは【6単語】にて上の句を募ります。
【投句例】
Xにて @lighthaiku をフォロー後に
フランス国家最優秀職人による 一青 #laiku
上の句 ➕ 投句名 ➕ #laiku でポストください。
下の句(お題)と同じ【14文字】で上の句の投句をお願いします。
投句名は文字であれば自由です。アカウント名と異なっていても構いません。(ただし、同一のお題に名前を変えての投句はご遠慮ください。審査対象外となります。同じ名前で何度でも投句いただけます)フォローをしていない、14文字以外の句も審査対象外となります。フォローをいただくのは、最優秀句に選ばれた際の連絡時に必要のためです。
また、語数を揃えるのは、詠み捨てではなく、じっくりとそこにはまる言葉を探していただくためになります。いわゆる自由律ですが、語数を揃えるルールを用いることで、定型575の俳句のように、器に入れる言葉を選ぶ感覚が得られます。
お題(下の句)と結び
フランス国家最優秀職人による
チョコレートの真っ赤なハート
一編の詩となります。
*ライトハイク協会のホームページに投句欄があります。
一般社団法人ライトハイク協会
一般社団法人ライトハイク協会
当法人は、万葉の時代から現代の短詩系文芸に受け継がれてきた「俳」のポエジーを国内外に伝えることを目的とする。その手段としての新しい詩形を用いて、世界に明るい詩を広め、ゆくゆくは言語・国籍を超えて一編の詩を結ぶ、新たな文芸文化の創造を目指すこととする。
一般社団法人ライトハイク協会(本部:東京都台東区 代表理事:八塚慎一郎)は、2024年2月7日に港区立赤坂中学校・赤坂小学校(校長:髙松政則)において詩の教室「ライトハイク教室」のモデル授業を中学1年生(7年生)51名を対象に実施いたします。
「ライトハイク教室」(詩の教室)は、世界共通のライトヴァース(軽妙洒脱を旨とした明るい詩)を目指す新たな自由詩「ライトハイク」を用いて、楽しくポエトリー・ティーチャー(詩の先生)と触れ合うことで、子どもたちに本物の「詩体験」を届けるために企画されました。 一度の詩体験が、一生の宝物になることを信じて、ライトハイク教室が提供するのは、日常に詩があふれていること、そして、自分の中に詩人がいることの「気づき」です。
「ライトハイク教室」(詩の教室)では、本物の詩人の言葉に触れてもらうために、詩の先生(ポエトリー・ティーチャー)を毎回お迎えします。詩の先生は、俳人・歌人・柳人等に留まらず、小説家・噺家・作詞家・脚本家、放送作家、コピーライター、アナウンサー、ラジオDJ、その他「言葉」のプロフェッショナルである「詩人」を招聘します。 今回のモデル授業では一般社団法人ライトハイク協会の理事でもある、林家たい平が詩の先生(ポエトリー・ティーチャー)を担います。
「ライトハイク教室」(詩の教室)は令和6年度、全国120ヶ所の幼稚園、小学校、中学校、高校、大学での実施を計画しています。その活動原資として現在、助成金を申請中に加え、この活動に賛同いただける協賛企業を募集中です。学校側にはご負担をいただくことなく、詩の先生(ポエトリー・ティーチャー)が全国の学校に参ります。
<2024年3月に弊会サイト上にて実施希望校を募集予定>
尚、7月頃には開成中学校・高等学校(荒川区西日暮里)での実施を計画しています。
2023年10月10日に、世界の人たちと言葉を交わして一編の詩をつくる公募サイト
「結ぶ言葉 ライトハイク」https://lighthaiku.com を起ち上げました。
ライトハイクとは・・・
季語や定型(5・7・5)等のルールはない自由詩。
上下語数を揃えた「二句一連(Parallel uni-verse)」の詩形を用いて
「俳(HAI)」を掲げ、上の句と下の句で、言葉を結びます。
俳(HAI)とは・・・「人の心をくすぐる何か(Something bright)」
ライトハイク(例) 「結ぶ言葉 ライトハイク」2023年11月題 最優秀句より
軽く押さえてくださいね
恋という字の終わりの点
(英語訳)
Please hold it lightly
The u in luv
translated by @AsurasHaiku
この上下に並べる二行詩
Parallel uni-verse(パラレル・ユニヴァース 並行する上下二つの詩句をひとつにする)
の形は、俳句のエッセンスである
「切れ」(間〔ま〕SPACE=宇宙)と「取り合わせ」を明確にする
究極に洗練された詩形です。
多言語への変換が比較的容易に行えることで、世界のたくさんの人たちが気軽に楽しみながらも、知らず知らずに「切れ」と「取り合わせ」を実践している世界共通のライトヴァースを目指します。尚、ひとりで上下を結ぶ、自問自答でもライトハイクはつくれます。それは自分の中にいる詩人との対話です。誰の中にも必ず、詩人がいる。ライトハイクはダイアローグ(対話)詩です。
「結ぶ言葉 ライトハイク」では毎月、お題ゲストをお迎えして、言葉(1フレーズ)をいただいています。そちらを上の句と見立て、同じ語数(文字数もしくは単語数)で結ぶ下の句を募集しています。
憧れの人の言葉に、自分の言葉を結んで、一編の詩をつくる。
これからも、皆さんが憧れる人達に、言葉をいただいて参ります。
2023年10月のサイト開設より、お迎えしたお題ゲストは
2023年
10月 2023年本屋大賞受賞作 凪良ゆうさん『汝、星のごとく』(講談社)より
11月 林家たい平(ライトハイク協会理事)
12月 春風亭昇太師匠
2024年
1月 ふなっしーさん
となっており、続く2月は、俳人の長谷川櫂さんをお迎えします。
長谷川櫂(はせがわ かい)
1954年熊本県生まれ。俳人。「きごさい(季語と歳時記の会)」代表。
句集『虚空』(花押社,読売文学賞受賞)
著書に『俳句の宇宙』(花押社,サントリー学芸賞受賞)『俳句の誕生』(筑摩書房)『和の思想 日本人の想像力』(岩波現代文庫)『俳句と人間』(岩波新書)『小林一茶』(河出文庫)など。読売新聞紙上で詩歌コラム「四季」を連載中。
長谷川櫂さんは『和の思想 日本人の想像力』(岩波現代文庫)の中で俳句の「取り合わせ」が「対立する人間同士の融和、戦争の絶えない世界の平和に役立つかもしれません」と述べられており、弊会も強く共感しています。
言葉が生み出す力、詩の力を信じて、世界を少しでも明るくしたいと願います。
長谷川櫂さんからのお題は、2月1日に発表いたします。
上の句に、下の句を結ぶ。
公募サイト「結ぶ言葉 ライトハイク」では、開始から4回、お題を上の句と見立てて、下の句を募集して参りましたが今回、長谷川櫂さんからとても素敵な提案をいただきました。
逆(リバース)はどうか。
つまり、いただくお題を下の句に見てて、上の句を結ぶスタイルです。
通常の結び
軽く押さえてくださいね
○○○○○○○○○○○(下の句を公募)
櫂さんご提案の逆結び
○○○○○○○○○○○(上の句を公募)
軽く押さえてくださいね
川柳の元となった「前句付(まえくづけ)」がまさにそのスタイルでしたが、江戸期の前句付のお題は「切りたくもあり切りたくもなし」のように、いわゆる、なぞなぞの問いかけのようにその言葉自体には血が通っていないものになっていました。それは答えやすいように誘導する配慮からだと思われますが、今回、難易度が高くなることを承知で、本来の俳諧で行われていた生きている言葉と言葉のやり取り、令和の俳諧に挑みます。
言葉には不思議な力があり、リバース(reverse)という単語は、Re(再生)verse(詩)にも見えます。逆結びからは、元々そこにあった言葉を復元する、再生して詩にするという感覚を得られます。この素晴らしい気づきをいただきました長谷川櫂さんに敬意を表して、弊会ではこの逆結びを今後「櫂結び(かいむすび)」と呼んで参ります。
長谷川櫂さんの号である櫂(かい)もまた、舟を人力により進ませる道具です。エンジンでもあり、進む方向を決める舵でもあります。まさに下の句を櫂として、上の句の言葉をどのように導くか。2月の「櫂結び」、たくさんの方のご参加(投句)をお待ちしております。
アムバルワリア祭 XⅢ 西脇順三郎と「何でも諧謔」の世界――えっ、芭蕉も?ボードレールも?
2012年より毎年1月に開催している西脇順三郎の生誕記念「アムバルワリア祭」。今回は「西脇順三郎と諧謔」というテーマにて、シンポジウムを行います。
西脇作品に通底する諧謔、おもしろみの表現は、新倉俊一などによる研究においても指摘されてきました。今回は現代を代表する俳人、長谷川櫂氏と、詩人でフランス文学者の岩切正一郎氏を迎えて、時代もジャンルも越境しながら、西脇作品の「諧謔」について多面的に探求します。企画およびコーディネーターを務めるのは詩人の野村喜和夫氏です。
当日はZoomウェビナーによる同時配信も行う予定です。最新の情報はホームページやSNSでご確認ください。
日時:2024年1月20日(土)午後2時より午後5時
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 東館6階 G-Lab
対象:どなたでもご参加いただけます
費用:無料
登壇者/出演者
【登壇者】
野村喜和夫(詩人)
長谷川 櫂(俳人)
岩切正一郎(国際基督教大学教授・学長)
タイムテーブル
14:00 – 14:05 アート・センター所長 挨拶
14:05 – 14:35 野村喜和夫「西脇的諧謔の射程」
14:35 – 15:15 長谷川 櫂「諧謔とは何か。古池のほとりで」
15:15 – 15:55 岩切正一郎「習慣と諧謔」
(休憩 15分)
16:10 – 17:00 登壇者によるディスカッション
お問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター 森山 緑
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
TEL 03-5427-1621 FAX 03-5427-1620
moriyama@art-c.keio.ac.jp
主催・共催など
主催:慶應義塾大学アート・センター
共催:慶應義塾大学藝文学会
【参加方法】
オンラインの方はこちらより、ご入場ください。
ウェビナーリンク:https://keio-univ.zoom.us/j/88633062390
ミーティング ID : 886 3306 2390
はじめてZoomを使う場合:Zoomアプリをお手持ちのデバイスにダウンロードしてください。その後、上記のリンクよりご参加ください。
お問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター
108-8345 東京都港区三田2-15-45
電話 03-5427-1621 Fax 03-5427-1620
大岡信研究会は会誌「大岡信研究」第九号を2023年12月20日に発行しました。内容は、以下の通りです。
大岡信研究 2023 第9号 目次
2023年の研究会の活動報告・・・・・西川敏晴(活動報告はこちらをクリックすればご覧になれます。)
大岡信の詩 「いつも夢に見る女」・・・・大岡信
いつも夢に見る女・・・・・・・・・・・藤井貞和
大岡信の詩 「彼女の薫る肉体」・・・・・大岡信
大岡信研究会
第25回 放心のかぜ―大岡信ノート・・・吉増剛造
第26回 データと言葉のあいだ・・・・・西垣 通
第27回 大岡信さんの作法・・・・・・北川フラム
富士歌仙 第2巻 女正月の巻
連載 大岡信の「ノート」と「手帖」⑨
大岡信研究会では、毎年12月に会誌「大岡信研究」を発行しています。最新号の第9号を始め、会誌のバックナンバー購入を希望される方は、右欄のメニュの「お問い合わせ」から希望部数と宛先を明記してご連絡下さい。頒価1部1000円(送料当会負担)ですので、購入部数代金を郵便振替口座:大岡信研究会 00150-8-450238 までお振込みください。
なお会員には、毎年発行次第、無料で送付しています。この機会に是非、新規会員にお申込み下さい。
会員申し込みの詳細は、メニュの「入会の案内」をご覧下さい。
「俳句」(角川文化振興財団)1月号に新春詠「百寿」7句が載っています。
あす25日の各紙、ごらんください。
あるいは「角川 俳句 謝罪」で検索を。
受付中
【選者】小島ゆかり(歌人)、辻原登(作家)、長谷川櫂(俳人)
【日時】2024年1月14日(日)13:30開始(13:00開場)*16:30頃終了予定
【会場】神奈川近代文学館 展示館2階ホール(定員200名〈うち投句90名、観覧110名〉)
入場無料
【申込方法】
神奈川近代文学館あて電話(045-622-6666)、または申込フォームで、お名前・電話番号・人数をお知らせください。投句は90名限定、観覧のみは110名まで(それぞれ先着順受付)とさせていただきます。
★ご参加の方は開催当日13:20までに七句目(秋で五七五)を葉書大の厚めの紙に中太のサインペンで書いてご持参ください。おひとり様1句です。
★サインペンは当日の投句でも使いますのでご持参ください。
★観覧のみの方は、投句は不要です。
歌仙であそぼう!
連句会では、参加者が五・七・五の長句と七・七の短句を互い違いに組み合わせて詠み、ひとつの作品世界を完成させます。選句をめぐる選者のお話しもお楽しみください!
初心者や観覧のみの方も歓迎します。
【内容】
第六句に続けて、当日会場に集まった参加者が七句目以降を詠み、半歌仙(十八句)の連句を完成させます。
太郎冠者の巻 | |
発句 初春や君が得意の太郎冠者 | 櫂(春) |
脇 雪解のしづくたらりたらあり | ゆかり(春) |
第三 上方に春風を売る噺家ゐて | 登(春) |
*作者注 桂枝雀の創作落語「春風屋」は傑作です。 | |
四 何もないから何もかもある | 櫂(雑) |
五 三日月を喰はんと屋根にのぼる猫 | ゆかり(秋・月) |
六 ジャッカルの日フランスは秋 | 登(秋) |
ご参加の皆様へ 六句の解説と七句目へ向けて 辻原登
ジャッカルは先ず、ネコ属ではなく、イヌ属の動物、狼に似る。語源はサンスクリットという。これだけでもゾクゾク。『ジャッカルの日』はご存知フォーサイスのベストセラー小説、ド・ゴールを狙うプロの刺客ジャッカル。そして、ラグビーワールドカップ・フランス大会、キャプテン姫野の得意技〝ジャッカル〟。ボールはさしずめ「十日余りの月」か。時は秋。秋の日のヴィオロンの……、さあ、ため息ばかりついてないで七句目を!
主催:県立神奈川近代文学館、(公財)神奈川文学振興会
後援:月刊『望星』
ご来館の皆様へ
・入館前に手指の消毒をお願いします。
・発熱など、体調不良の方は入館をお控えくださるようお願いします。
・館内では大声での会話を控え、咳エチケット等の周囲の方へのご配慮をお願いします。
※当館主催イベントの会場内ではできるだけマスクを着用していただくようお願いします。
公益財団法人神奈川文学振興会 総務課
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL : 045-622-6666 FAX : 045-623-4841
問い合わせフォーム ※イベントのご予約は【申込方法】に記載の申込フォームで受付けております。
「短歌往来」(ながらみ書房)12月号に「千年の瀧」10句が載っています。
今年夏、軽井沢の千ヶ滝で詠んだ句です。