back

季語の宇宙性

季語とは季節を表わす言葉です。
季節は地球の回転軸が傾いているために地球上に生じる現象ですから、季語は宇宙的な現象を表わす言葉です。
俳句には季語を入れるという約束がありますが、それは俳句を宇宙とつなぎ、小さな(世界でもっとも短い定型詩)を大きな詩に変える働きがあります。
理由のない決まりではありません。

季語と季題

季語と季題という言葉は使い分ける必要があります。
季語は季節を表す言葉全般をさします。
これに対して季題とは題詠の題にする季語のことです。
題詠の場合、季語を題にすることも季語でないふつうの言葉を題にすることもありますが、季語を題にするとき、その季語を季題というのです。
「ホトトギス」系の結社では季題という言葉を使い、季語という言葉は使いません。
これは俳句を詠むときは必ず季語を題にして詠みなさいという姿勢の現われです。