↓
 

ネット投句

長谷川櫂のサイト

作成者アーカイブ: kai

ネット投句(2022年2月15日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2022年2月28日 作成者: kai2022年3月6日
【特選】
春寒の両手ひろげてやじろべゑ 北海道 芳賀匙子
気晴らしのドライブひとり風花す 新潟 安藤文
首を振り歩める鳩の日永かな 石川 岩本展乎
冬ごもり何処へも行けぬ心かな 岐阜 梅田恵美子
万華鏡廻せば春が動き出づ 京都 氷室茉胡
紙雛からくれなゐの水の上 和歌山 玉置陽子
浅蜊選る八戸の島の舟溜り 香川 曽根崇
囀を飛び出だしたる一羽かな フランス 廣瀬玲子
【入選】
流氷のほどけゆく音今したり 北海道 高橋真樹子
爪切って日差しの中や春炬燵 北海道 高橋真樹子
海苔掻きの赤いヤッケに風孕み 北海道 村田鈴音
山眠る小さき流れひびかせて 北海道 柳一斉
白鳥に抱かるるごとく児の眠る 宮城 長谷川冬虹
人の世に呆れかへりぬ雪だるま 福島 渡辺遊太
冬枯やソーラーパネル増殖す 茨城 馬場小零
クラス替へ壁に張り出し春を待つ 埼玉 園田靖彦
紙雛五人囃子も折りにけり 埼玉 上田雅子
潜るたび光生まるる川烏 埼玉 藤倉桂
うどん屋の列に並べば春の雪 千葉 若土裕子
音高き暗渠の水も雪解かな 千葉 池田祥子
街中をカラフルにして春の雪 東京 長井亜紀
コロナ禍を重ね三年日記書く 東京 櫻井滋
キーボード打つ手にじゃれつく仔猫かな 神奈川 遠藤初惠
境内の梅一輪へあゆみ行く 神奈川 三浦イシ子
春の雪激し死を見て死を知らず 神奈川 三玉一郎
早春や海の光の銀フォーク 神奈川 松井恭子
野づかさの早梅へ道おのづから 神奈川 中丸佳音
老ぼれも電光石火猫の恋 神奈川 湯浅菊子
冬の太陽大きく淡く白光す 新潟 高橋慧
大空にかつと口向け干鰈 石川 岩本展乎
お手と待てやうやう覚へ春近し 石川 岩本展乎
万歳をしてセーターを着せらるる 石川 岩本展乎
さてもさても二月の雪の降ることよ 長野 金田伸一
満タンの創造活動ゆび冷たし 長野 柚木紀子
水たまりにうつる古ビル雁帰る 岐阜 夏井通江
老いの友本にしくはなし兼好忌 岐阜 三好政子
?やうさぎ遊びしあと追いぬ 岐阜 梅田恵美子
スモックを袋に仕舞ひ卒業す 愛知 臼杵政治
湯たんぽのタポンと私叱る声 愛知 服部紀子
年の豆一つ一つがわが齢 大阪 安藤久美
早春や暮れの暮れまで遊びきる 大阪 高角みつこ
猫の日は季語になけれどあたたけし 大阪 高角みつこ
淡くともぬくき交はり福寿草 大阪 内山薫
義理チョコや高級なるに戸惑へり 大阪 内山薫
援軍と思へば敵か雪合戦 大阪 木下洋子
立春の光の中へ海辺まで 兵庫 加藤百合子
猫の恋声のふたすぢ交はらず 兵庫 魚返みりん
春光のステンレス像美術館 兵庫 髙見正樹
蕗の薹離れてひとつ又ひとつ 和歌山 玉置陽子
しやぼん玉子供のやうな母のため 岡山 齋藤嘉子
寒風や善人ばかりフェリー待つ 香川 曽根崇
旧正の長崎よりの電話かな 香川 曽根崇
校門へ続く坂道バレンタイン 長崎 ももたなおよ
早春の光さし入る石舞台 大分 山本桃潤
影のなきいのちひしめく白魚かな 大分 竹中南行

メニュー

  • 俳句的生活
  • うたたね歌仙
  • 投句する
  • ネット投句入会
  • ネット投句-選句(主宰専用)
  • ネット投句年間賞
  • ネット投句の管理

新会員を募集しています

  • 「ネット投句」(長谷川櫂選)はインターネットでの会員制投句サイトです。
  • ネット投句の会員は月二回の投句のほか「うたたね歌仙」に参加できます。
  • ネット投句の特選句から年4回、年間賞が選ばれます。
  • ネット投句の会員はネット投句zoomスクーリング(2022年は年5月と11月に行います。長谷川櫂指導)に参加できます。
  • 新会員の申し込みはこちらからどうぞ。

検索

    

©2022 - ネット投句
↑