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《連衆》玉置陽子、松川まさみ、松井恭子、高橋慧、三玉一郎、川辺酸模、青沼尾燈子、越智淳子、安藤文、谷口正人、飛岡光枝、佐藤森恵、西川遊歩、中野美津子、北側松太、長谷川櫂(捌)
二〇二五年九月一日~
【初折の表】
発句 白雲のごとくしづかに百合の花 雨宮更聞(夏)
脇 軒の風鈴鳴らす山風 遊歩(夏)
第三 馥郁とあしたの海に潮満ちて 陽子(雑)
四 岬の沖に鯊舟の列 酸模(秋)
五 宰相の座を退いて月仰ぐ 文(秋・月)
六 今も安倍派のすさまじき闇 陽子(秋)
【初折の裏】
初句 地獄谷ふつふつと湯の煮えたぎる 一郎(雑)
二 イタコうち伏す身をわななかせ 一郎(雑)
三 死にてなほ一人への恋忘れえず 光枝(雑・恋)
四 金沢で見し夕顔の花 松太(夏)
五 皆眠る新幹線に月涼し 文(夏・月)
六 式に疲れし花婿の母 正人(雑・恋)
七 十五年後の離婚劇つゆしらず 櫂(雑・恋)
八 夜覗きみし機織りの部屋 酸模(雑)
九 果知れぬ空に寄り添ふ二重星 まさみ(雑)
十 春節の龍銅鑼にのた打つ 遊歩(春)
十一 噴き出して火の花吹雪登り窯 森恵(春・花)
折端 チャボの一家が遊ぶ草の芽 櫂(春)
【名残の表】
初句 歴代の校長の顔夕日差す 恭子(雑)
二 生きて虜囚となるなと教え 淳子(雑)
三 逃亡の足跡を消す今朝の雪 一郎(冬)
四 夜ごと戸口に小判一両 森恵(雑)
五 刺青の馥郁として白き肌 櫂(雑・恋)
六 密林深くラフレシア咲く 遊歩(夏か雑)
七 黄金の猿の仏を拝(おろ)かみて 光枝(雑)
八
