白雲の巻/初裏/七 再募集①
四 金沢で見し夕顔の花 松太(夏)
五 皆眠る新幹線に月涼し 文(夏・月)
六 式に疲れし花婿の母 正人(雑・恋)
七 つゆしらず十五年後の離婚劇 櫂(雑・恋)
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【付句候補】
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そこここで鳶が鷹をと噂され
老犬は主人の帰りひた待ちて
可憐なる花嫁やけにうとましく
移民狩り自由の女神の足元で
二十年前の恋人懐かしき
泣きじゃくる赤ん坊あやす好々爺
只管に鍋底磨く一人の夜
ありがとう唯一言へる外国語
髪そりて尼寺で眺む凍る月
駆回る嫁の子どもに泣かされて
還暦を過ぎし男は初婚なり
両班の一族絹のチマチョゴリ
はらはらと見栄の金張り早や剥がれ
大人気女優がなしてうちの子を
