虎落笛の巻/名表/九 再募集①
六 誰が隠したか米蔵の米 恭子(雑)
七 夏の月素知らぬ顔で俳句よむ 櫂(夏・月)
八 撃ち続けたる下手な鉄砲 一郎(雑)
九
再募集。
紋切り型では
人間は描けないのでは?
【付句候補】
○
△
校内は静まり返る試験中(恭子)
諦めた頃に授かる赤ん坊(文)
×
八十歳でまうけし玉の女の子
残念な西郷どんの終はり方
山の端のしだいに墨が濃くなりし
老練の釣人悟る海は平等
深閑と眠れる森に鳥の声
ひとり来て巡る大岡信展
平和賞俺のものだと大統領
一億円ネットカジノで使ひ込み
次々に新種の詐欺を思いつき
囀りは吉野の空よりこぼれくる
愚の上に愚を重ねはや爺と婆
名人の舞ふを観し夜の夢に花
イエスともノーとも言えず核の下
ばればれの嘘八百も憎まれず