水俣忌の巻/初裏/七 再募集①
四 迷路の奥に首相応接室 慧(雑)
五 拉致されてじき五十年月氷る 一郎(冬・月)
六 日本海に沈む太陽 光枝(雑)
七
発想が借り物?
再募集。
【付句候補】
◯
△
蓮根掘る男二人が身を沈め(裕子)
✖︎
能書きは後にし急ぐ防災省
大岩にだいだらぼっち腰掛けて
青春のスポーツドラマに涙して
山小屋のテラスに二人夕涼み
新婚の婿に送るは寒の鰤
防人の顔見合はせて語り出し
北陸路能登見つめをり芭蕉翁
腰を振るロックンロールに失神す
金輪際無口な妻と夕涼み
五回目の挑戦で得る首相の座
家族して戦をのがれ舟を漕ぐ
風に聴く門付けの三味瞽女の唄
墨堤に南無阿弥陀仏聞く能師
バブル湧く安穏の国今いづこ
暗闇の少女の声に耳澄ます
よみがへれ蒔絵かがやけ輪島塗
しんかんと軍艦眠る海の底
スナックのママに捧げるラブソング