水俣忌の巻/初裏/七 再募集④
四 迷路の奥に首相応接室 慧(雑)
五 拉致されてじき五十年月氷る 一郎(冬・月)
六
では
六からやり直します。
【付句候補】
◯
△
まつすぐに雲まで伸びる滑走路(一郎)
✖︎
Kポツプの歌手にはまつて海渡る
思ひだす卒業写真のあの日かな
愛読は通販カタログ老の秋
ポケットに写真秘かに特攻す
年齢を化粧で隠すテクニック
カーブスに通へど無駄肉二十キロ
何もかもうまく行かぬとうづくまる
子を産んで今更にしる母の恩
密林の子どもゴリラに気に入られ
いつかしら忘れし夢のかけらさへ
ホトトギスうたふ愉しき芦屋の夜
魂をふるはせ歌ふ怨み節
撓ひたる枝の如くに強き母
手術して今の戸籍は男性さ
納戸より卒業アルバム探し出し
面影を探しさまよふ焼野原
「若い人」戦後の日本目覚めさせ