水俣忌の巻/初裏/七 再募集③
四 迷路の奥に首相応接室 慧(雑)
五 拉致されてじき五十年月氷る 一郎(冬・月)
六 セーラー服の笑顔眩しく 酸模(雑・恋)
七
表面だけを流れぬように。
再募集。
あすダメなら
六から直します。
【付句候補】
◯
△
✖︎
子供寝かせ作句にはげむ秋の夜
研究者うしろ姿は美しく
句会出て選句し合ひがはじめなり
鬼嫁の鬼から逃れネオン街
磯に浮くペツトボトルの日本文字
ママチャリの前に後ろに子を乗せて
総裁選脂ぎつたる顔並べ
打ち立てて宇宙游泳新記録
五つ子を乗せて街へベビーカー
引退のマイクを置いてそれつきり
雪女雪を纏いて雪の中
ぬちどぅたからひめゆり学徒声かぎり
今朝もなお未来洋々社歌校歌
義母妻娘女の一生見る思い
高速を赤いポルシェで疾走す
捨てられぬ箪笥の奥のラブレター
牧場のサラブレッドを洗ふ日々
楚々として変はらぬ妻に一目惚れ