水俣忌の巻/初裏/初句 再募集③
四 真白にあがる富士の噴煙 光枝(雑)
五 けふの月プテラノドンが掠め飛ぶ 嘉子(秋・月)
六 たわわに熟るる無花果の乳房 陽子(秋)
【初裏】
初句
発想、どれも借り物では?
借り物競走ではない。
再募集。
【付句候補】
⚪︎
△
あをあをと水の惑星地球号(慧)
×
いのち託す糸瓜の伸びの頼もしく
老人に教はりつつや秋祭
秋の虹性別もめる拳闘女子
秋の雲四股高々と金太郎
金色の稲穂さざめき詩人逝く
少年の腰の細さよ宮相撲
四斗樽で新酒いただく村歌舞伎
新米を炊きてかまどに笑ひ声
校庭にあふるる生徒運動会
蟋蟀に近づく猫の忍び足
秋袷膝をくずして酔うたふり
猿酒ましらのごとく啜りをり
アザーンの声朗々と秋の空
石榴の実みごと弾けてあらルビー
秋めくやこのひとときを老犬と
秋惜む天目茶碗粉々に
人肌に温めくれし菊の酒