水俣忌の巻/初裏/初句 再募集②
四 真白にあがる富士の噴煙 光枝(雑)
五 けふの月プテラノドンが掠め飛ぶ 嘉子(秋・月)
六 たわわに熟るる無花果の乳房 陽子(秋)
【初裏】
初句
再募集。
【付句候補】
⚪︎
△
健やかに赤子育てと星祭る(陽子)
伝来の壺に新渋注ぎゆく(遊歩)
×
山際へ雪崩るるごとく天の川
すさまじき風かき分けて舟帰る
村芝居玄人はだしの心意気
母は今たった一人の花野道
俳句さえAIが創る御時世に
屈託のつるりと剥けて衣被
うつとりと枝に乾びて鵙の贄
暗闇の夜で秋思する半跏像
川風に呼び出し太鼓九月場所
聞き澄ますダム湖の底の祭笛
農道に案山子の並ぶコンクール
縁側に茶菓子そのまま秋団扇
台風情報流るる村のスピーカー
かささぎの橋渡る夢まざまざと
小夜更けて電球に舞ふ稲埃
稲刈りや鷺背伸びして見つめをり