水俣忌の巻/初裏/初句 再募集①
四 真白にあがる富士の噴煙 光枝(雑)
五 けふの月プテラノドンが掠め飛ぶ 嘉子(秋・月)
六 たわわに熟るる無花果の乳房 陽子(秋)
【初裏】
初句
再募集。
【付句候補】
⚪︎
△
夜もすがら籾殻を焼くしづけさよ(嘉子)
親ゆづりの四股名で果す土俵入り(恭子)
×
故郷の芋煮で友に酒を注ぎ
アビニオンの娘たち笑む夜半の秋
さざなみの淡海に生まれ蘆を刈る
人々の朝のはじまる爆心地
草原に寝泊まるふたり萱を刈る
教室で一人弁当運動会
真二つに秋天裂かれ黒き雨
次々と人来て広がる踊りの輪
ホームラン盗塁50へ天高し
冷ややかな目を注がれる今年米
とてつもなき秋の大きさ盧舎那仏
選挙戦ラスボス女王ほくそ笑む
雄喰らひ命を紡ぐ雌カマキリ
音もなく氷河崩るる海の底
漁師らの笑顔眩しきサンマ漁
秋の朝汗ほとばしる剣稽古