水俣忌の巻/初裏/初句
四 真白にあがる富士の噴煙 光枝(雑)
五 けふの月プテラノドンが掠め飛ぶ 嘉子(秋・月)
六 たわわに熟るる無花果の乳房 陽子(秋)
【初裏】
初句
再募集。
【付句候補】
⚪︎
△
雄喰ひ尽くす雌のカマキリ(妖子)
一匹を二人で分ける初秋刀魚(松太)
校章は町の誇りのキノコ雲(?)(美津子)
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こめかみの膏薬お婆うすら寒
コスモスに乙女の気持ち揺れ通し
長き夜を王妃は琴をかき鳴らし
暗黒の宇宙を巡り一千年
アンカーは村の駐在運動会
草食みてぐんぐん肥ゆる仔馬かな
・振り回され
地獄門堕天使叫ぶ秋深し
楽園を追はれさまよふ荒野原
アダムとイブはなれて眠る肌寒し
秋の夜や与謝野晶子を読む少女
林檎かじり少年闇に目を凝らす
オリンピック世界に響け”愛の賛歌”
・前句よまず
そそくさと首相退陣秋さびし
あまた実のみな虚ろなり総裁選
台風と選挙ばかりの虚しさよ
村芝居子の声色の晴れ晴れと