水俣忌の巻/初表/六 再募集①
第三 波音にヤドカリがまた動き出す 裕子(春)
四 真白にあがる富士の噴煙 光枝(雑)
五 けふの月プテラノドンが掠め飛ぶ 嘉子(秋・月)
六 たわわに熟るる無花果の乳房 陽子(秋)
次へ。
【付句候補】
⚪︎
乳房のごとく熟るる無花果
△
×以下、ごらんのとおり。
・引き摺り回され
稲光する熱帯雨林
秋の夜つんざく咆哮を聞き
夜長愉しむ屋外シネマ
夜長を犬のポチ吠え続け
天を地を裂く夜の稲妻
跳ねるは魚か朝霧の淵
映像技術の進化すさまじ
博物図鑑に夜長を楽しむ
秋夜子が見えぬ神隠しかと
秋の蚊誘ふウツボカズラは
・前句が読めない(読まない?)
朝寒に浴ぶ酔ひ醒めの水
蔓で編める籠に椎の実
罪なき子らは秋をさまよふ
秋の風受けチバニアン層
パンドラの箱開けしパンドラ
人救はんと遺伝子操作
原子力発電所の上月煌々