水俣忌の巻/初表/六
第三 波音にヤドカリがまた動き出す 裕子(春)
四 真白にあがる富士の噴煙 光枝(雑)
五 けふの月プテラノドンが掠め飛ぶ 嘉子(秋・月)
六
まったく前句が読めていない。
読んでいない?
読もうとしてない?
再募集。
【付句候補】
⚪︎
△
蘭の群れ咲く密林の島(酸模)
吾子に絵本を読み聞かす夜長(文)
火を使うこと学びし人類(慧)
×
新酒に酔ふて盧生に似し夢
たわわに咲きし鶏頭の花
跡形もなき朝露の玉
財布すられし秋の夜祭
大沼に立つ秋のさざなみ
かくれんばうの潜める花野
地図をたよりに秋の彼方へ
朝陽に輝く草原の露
ヒマラヤ杉を濡らす秋雨
花野を駆ける蒼き狼
ターザンの声木の実降るなり
濃霧のネス湖なにかうごめく
ヒトの住む世のいかに短し
どんぐりが降る図書館の窓
神の加護とふ耳すさまじき
石を飛ばして野分過ぎゆく