春着の海の巻/初裏/六
三 親も鬼そのまた親も鬼なりき 櫂(雑)
四 閨に残りし翡翠の簪 善子(雑・恋)
五 明烏啼くしらじらと雪の空 まき(冬)
再募集。
【付句候補】
・◯
・△
今朝も座れぬ長距離通勤(善子)
・●
始発電車を着膨れて待つ
おでん振る舞ふ炊き出しの列
屍埋もる凍土の下
車を牽いて来る豆腐売
また太くなる軒端のつらら
故郷を捨て乗る移民船
まぶしき原を猟師犬連れ
身体寄せ合ふシェルターの中
足跡残し親熊子熊
せつせと運ぶ可燃生ごみ
漫才のネタ滓ばかりでき
・原典そのまま(発想の貧困)
墓前に供へる仇討ちの首
首級掲げる浪士らの列
舞台佳境へ討ち入り太鼓
藪入りの子の急ぎゆく土手
・下手な鉄砲(不要)
降つて湧いたる気球撃墜
丁寧な答弁杜撰な任用
迷ひ鯨の潮吹き弱し
国を揺るがす銃弾一発