春着の海の巻/初裏/四
【初裏】
初句 秋澄むや高く売れたる裏の山 ひろし(秋)
ニ ものの五分の押し入り強盗 文(雑)
三 親も鬼そのまた親も鬼なりき 櫂(雑)
四
次は美女の恋?
鬼ではありません。
【付句候補】
・◯
・△
閻魔も裁けぬ人間の業(雅子)
屍積み上げ凍える世界(まさみ)
裏から入る医学部の門(一郎)
夫の死亡に五億の保険(酸模)
・●
大水槽にピラニアを飼ふ
琵琶べんべんと地獄図絵解
安保で始まりマスクで終はる
スキャンダラスな暴露本書く
衣食足れども欲望無限
夜ごと業火に焼かるる悪夢
無情の海へ世は流れゆく
悪魔とグルのロシア正教
なまはげの声爺にそつくり
疲れ切つたる児相職員
文通費とか使ひ放題
臓器移植の増えぬこの国
門地お里で許されぬ恋(意味不明)
雪女訪ふ独り身の家