なにもかも春の巻/初表/四_再募集②
発句 今日何も彼もなにもかも春らしく 稲畑汀子(春)
脇 選句四万みな麗らかに 一郎(春)
第三 奴凧天下睨みて昇りゆく まき(春)
四 猫の屍を食らふ人影 文(雑)
一般論ではつまらない。
猫とゴミ箱をあさっていても
何もなければ猫を食う
これが人間では。
「人の屍を食らふ人影」もあり。
きれいごとですませるなかれ。
次は朗らかな月の句を。
【付句候補】
・☆
ごみ山あさる猫と少年
・◯
・●
死者踏み越えるカーキの戦車
武器商人は大忙しで
守りぬけない中立の旗幟
打ち上げを待つ宇宙探査機
汚染の海を泳ぐ奇形魚
何処の国も戦の虜
人道的兵器とは何ぞ
平和掲げて軍事演習
柳煎じてコロナ対策
地獄の幽閉都市封鎖つづく
ドローン見上ぐる若き瞳
コロナ治療に塩でうがいを
他国の芥で大地覆はれ
まだ生きてゐる寺山修司
ワクチン求むの大き人文字
武器商人の跋扈する闇
戦火に燃ゆる故郷の村
大統領に狂気の炎
戦ふべきははびこるコロナ禍
結婚十年男の子授かり