なにもかも春の巻/初表/第三_再募集③
発句 今日何も彼もなにもかも春らしく 稲畑汀子(春)
脇 選句四万みな麗らかに 一郎(春)
第三 奴凧天下睨みて昇りゆく まき(春)
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【付句候補】
・☆
奴凧天地睨みつ揚がりけり
・◯
托卵の鶯の巣の大わらは(恭子)
・●
息づかひ朧の奥に荒ぶりて
白銀のいや冴返る富士の山
軽トラに妻と犬のせ畑を打つ
春陰や草原追われボヘミアン
悠然と碧空翔るいかのぼり
鳴く声は迦陵頻伽か大朝寝
春風は闘うものに非ざるや
佐保姫の一息に船大海へ
命かけ言葉に生きて百千鳥
かなたは海こなたは山や半仙戯
身の内の鬼が酒酌む朧月
千尋の谷響かせて雉子鳴く
戻りくる春風世界一周し
芝青む百マイル球大響声
新しき星また一つ春の空
海風の丘花種蒔かん
賑やかにパンダ舎囲む一年生
うとうとと夢の中へと目借時
荒れ山を花の名所へ変へた人