古志祇園会句会(2026年7月17日)
参加者21名。
結果は次のとおりです。
☆特特選、◎特選、○特選
第一句座
氷室茉胡選
◎生稚児の小さき唇一文字に 田中ゆみ子
◎鉾建や雌雄の蝶を縄絡め 玉置 陽子
◎一途なる男のよけれ保昌山 長谷川 櫂
◎次の世もをみながよろし長刀鉾 安藤 久美
◎もう曳き手務まらぬ父半ズボン 木下 風民
○曳初めの鉾たかだかと風を受く 田中ゆみ子
○海峡の戦火鎮めん大船鉾 玉置 陽子
○まづ母へ不老長寿の鉾粽 田村 史生
○祇園会や絹の道なほ息づけり 田中ゆみ子
○祇園会の連衆は誰も茹で上がり 田村 史生
○宵山や暗がりに来て折り返す 神蛇 広
○宵まつり紙燭ゆるるも京の色 安藤 久美
○思い出は暑さときみの祭髪 三玉 一郎
○ばりばりとこの世へ開く日傘 飛岡 光枝
○いつせいに男のけぞり鉾廻す 安藤 久美
○鉾次々京のきほひのとどまらず 安藤 久美
○殺戮の世に一本の鉾立てる きだりえこ
○トランプの増やせし厄へ鉾粽 木下 洋子
長谷川櫂選
☆かの世から来て棒を振る子供かな 三玉 一郎
◎蘇民将来子孫代々草を刈る 渡辺 竜樹
◎大阪の鱧を休ます京の水 玉置 陽子
◎一年を軽しと受くる粽かな きだりえこ
◎須佐之男に仕へる乙女祭髪 稲垣 雄二
◎鉾粽戦争除けはなかりけり 稲垣 雄二
◎殺戮の世に一本の鉾立てよ きだりえこ
◎脱ぎ捨てて長の字うねる浴衣かな 安藤 久美
◎鉾も山も炎となりて通りゆく 渡辺 竜樹
○一塊の氷の上に落し鱧 飛岡 光枝
○鉾進む洛中洛外軋みけり 渡辺 竜樹
第二句座
氷室茉胡選
◎祇園会や今年は何を目に止めん 木下 風民
◎三尺寝したき町家の屏風かな 藤 英樹
◎生稚児を見上ぐる母のきほひかな 木下 風民
◎戻り鉾労ふ声の迎へけり 木下 洋子
○いさむ男よそほふ女鉾祭 花井 淳
○鱧づくし今宵ひと夜の長者ぶり 玉置 陽子
○人波に浮かぶがごとく山や鉾 神蛇 広
○芦刈山恋の嘆きをいまさらに 長谷川 櫂
○人形稚児こどものままに年老いぬ 長谷川 櫂
○今年また芦刈山に待ち合はす 三玉 一郎
○鉾粽この世はなべてがらんどう きだりえこ
○鰻丼を掻き込み向ふ句会かな 田村 史生
○保昌山を背に赤子撮る若きパパ 谷村和華子
○祭鱧食って土産は鱧の皮 稲垣 雄二
○鉢巻や汗を忘れて鉾を組む 木下 洋子
○鉾立や婿が締めたる縄すがし 安藤 久美
長谷川櫂選
☆生稚児の紅さす口もやがて塵 稲垣 雄二
◎東山どこも動かず鉾廻る 藤 英樹
◎洗面器祭のあとの金魚かな 田村 史生
◎夏惜しむ心で神輿洗ひけり 藤 英樹
◎生涯にひとりの人を保昌山 玉置 陽子
◎欠け急ぐ月を惜しむか月の鉾 玉置 陽子
◎宵山や真葛原の火照りなほ 土佐 欣也
◎炎昼の暗きにひさぐ一保堂 安藤 久美
○塩なじむ若狭の鯖や後祭 花井 淳
○宵山の屏風の裏に鬼や住む 稲垣 雄二
○一本の芦の嘆きを芦刈山 飛岡 光枝
