古志仙台ズーム句会(2026年6月28日)
第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
夏雲や金襴纏ふ馬コ来る 佐伯律子
夕立や天の大甕溢れだし 臼杵政治
(逆さ鳥海)水馬や鳥海山を揺らしをり 平尾 福
初茄子紺の深きを仏前へ 川辺酸模
【入選】
沖縄忌赤銅色の手を合はせ 飛岡光枝
醤油蔵住まふ幾万黴は神 齋藤嘉子
老骨を大の字に置き夏座敷 及川由美子
芋虫や雨水吸ひて太りをり 佐伯律子
緑陰に端綱ゆるめる馬コかな 佐伯律子
夏休みの真ん中にあり浅間山 長谷川櫂
日を包むひとつひとつの袋掛 石川桃瑪
沖縄を知った顔して沖縄忌 上村幸三
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
沖縄忌誰が進んで死ぬものか 臼杵政治
恥しき吾が半生や心太 川辺酸模
束の間を盲導犬の昼寝かな 三玉一郎
【入選】
脚張つて漲る蜘蛛のいのちかな 谷村和華子
夏雲や金襴纏ふ馬コ来る 佐伯律子
頃合ひと出されし西瓜四半分 長井はるみ
母の髪梳けば乙女よ山法師 谷村和華子
沖縄忌赤銅色の手を合はせ 飛岡光枝
水馬鳥海山を揺らしをり 平尾 福
岡山は小学生も袋掛 那珂侑子
糠床や黴も山椒もかき混ぜて 齋藤嘉子
少年のこゑのたふとし沖縄忌 谷村和華子
田の神の足跡残る植田かな 川辺酸模
寂しさは大きく開くアマリリス 上村幸三
毀れゆく地球を憂ふ夏の月 長谷川冬虹
つやつやと捨つるに惜しき枇杷の種 平尾 福
子どもらに釣られてしまふ牛蛙 平尾 福
みちのくの乙女香し青田風 佐伯律子
第二句座(席題:柘榴の花、四万六千日、糞ころがし)
長谷川冬虹選
【特選】
四万六千日人間の欲あかあかと 飛岡光枝
人一世糞ころがしの一世かな 齋藤嘉子
とんとんと噺はこぶよ四万六千日 長井はるみ
大いなる地球ころがす糞ころがし 三玉一郎
【入選】
ひたすらにゴールへ向かふ糞ころがし 武藤主明
鬼灯市赤くもなれず青くさく 佐伯律子
忙しなき糞転がしの一日かな 川辺酸模
忘るるな糞ころがしの志 長谷川櫂
戦火経て柘榴の花の涙かな 青沼尾燈子
はつきりとものを言ふひと花柘榴 那珂侑子
ふんころがしなりふり見ずに生きてきし 甲田雅子
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
糞ころがし以外のものに生まれ得ず 石川桃瑪
人一世糞ころがしも一世かな 齋藤嘉子
【入選】
ふんころがしけふのしあはせ転がして 上村幸三
時々は休みてはまた糞ころがし 飛岡光枝
四万六千日人間の欲あかあかと 飛岡光枝
われもまた欲のかたまり糞ころがし 三玉一郎
汗おして糞転がしてゐるところ 平尾 福
とんとんと噺はこぶよ四万六千日 長井はるみ
