古志広島ズーム句会(2026年5月3日)
第一句座
矢野京子選
【特選】
大阿蘇をしぼりてここに滴れる 矢田民也
老いし日々独活といふ字のまぶしけれ 城山邦紀
木漏れ日の一片となり紋白蝶 高橋真樹子
憲法記念日新艦艇が並びをり ももたなおよ
戦争を知らぬ子の子や鯉のぼり 石塚純子
【入選】
スーパーに竹の子肥後の土こぼす 神戸秀子
もういちど食べたき母の粽かな 大場梅子
自らの重さに耐へる牡丹かな 安藤文
天上へ届け真白きカーネーション ももたなおよ
映る雲そつと踏み込み田植えかな 岡村美沙子
雷の追い駆け回すこどもかな 長谷川櫂
大樟の若葉へ千の投句かな 瑞木綾乃
奥深き俳句の世界キウイ萌え 上松美智子
長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
街をゆく人もみどりや菜種梅雨 高橋真樹子
花びらの重みに耐ふる牡丹かな 安藤文
【特選】
菖蒲湯や生きて闘ふ七十年 ももたなおよ
新艦艇並ぶ憲法記念の日 ももたなおよ
人の世を見ることもなし朴の花 斉藤真知子
洗鯉いのちうるはし包丁す 城山邦紀
【入選】
もういちど食べたき母の粽かな 大場梅子
母の手の皺いやふかし粽結ふ 矢田民也
寄せてくる静かな波の水俣忌 斉藤真知子
筍を茹でるときだけ使ふ鍋 神戸秀子
花食うて鹿の母子のかぐはしや 神戸秀子
奥深き俳句の世界キウイに芽 上松美智子
蟾蜍大愚は賢にまされるや 矢田民也
第二句座(席題:鯖、木下闇)
矢野京子選
【特選】
餓鬼のごとく鯖貪るを許されよ 長谷川櫂
ただいまの声待つ鯖の味噌煮かな 石塚純子
桃源の入り口あらん木下闇 安藤文
【入選】
鯛なんざ雑魚よ関鯖喰うてみよ 矢田民也
締め鯖や一献うまし病み上がり 城山邦紀
もらひけり生きる力の鯖の缶 ストーン睦美
骨につく身さへ余さず鯖を食ふ 長谷川櫂
大将の切り出す鯖の角立てり 瑞木綾乃
長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
木下闇抜け鎌倉の闇に入る 神戸秀子
【特選】
鯖見れば買はずにをれず夏が来る 矢野京子
華のある男勝りの鯖漁師 高橋真樹子
【入選】
鯛なんざ雑魚よ関鯖喰うてみよ 矢田民也
もらひけり生きる力の鯖の缶 ストーン睦美
大鯖をおつかなびつくり捌かんと 斉藤真知子
